前ブログの続き。

 

口永良部島で迎えた朝。

 

支度を済ませ、大広間へ。

真っ先にテラスに駆けよれば、

硫黄島が朝日に輝き、

岩肌がくっきり見えていました。

白く雪が積もっているような部分は、

妙に艶めいて光って見えるけれど、

火山岩の一種、流紋岩かな?

カメラズームすると、

建物が点在する様子も確認できる。

右手には、

今も白い噴煙が上がる硫黄山がそびえ、

山すそでも

活発に蒸気が上がる様子がわかり、

硫黄の臭気とシューシューという音が

伝わってきそうな臨場感です。

そんな光景に見入っていると、

宿のオーナーが

 

長年、硫黄島を見ながら暮らしているけれど、

まだ行ったことがなくて・・・。

いい温泉があるらしいので、

一度行ってみたいのよね~

 

とポツリ。

 

なんでも、口永良部島から

硫黄島に行くためには、

鹿児島を経由しないとならないんだそう。

ここから眺める限り、

船であっという間の近さに見えるのに、

交通手段がなくて

海外旅行並みの時間がかかるみたい。

民宿らしい家庭的な朝ご飯をいただき、

食後のコーヒーで一服。

話題が豊富な宿のオーナーと

もっといろんな話をしたかったのに、

昨日やり残した仕事の時間がきてしまい、

あわただしく別れを告げて

迎えに来てくれた島民と現場へ直行しました。

途中、島の名産だという竹林を通過。

竹の種類を聞けば、

大名竹」と即答が。

なんと、島民たちの好物だというではないか。

 

雨後の勢いで

所かまわずに生えてくる大名竹は、

我が家の庭にもあって、

いつも芽が出たら片っ端からカットし、

ずっと目の敵にしてきたヤツら。

それが、この島では

新芽を摘んでホイル焼きすると絶品だとか、

天ぷらにすると旨いだとか、

とにかく旬の山菜料理のように

愛でていることが分かったのでした。

 

せっかく植わってるんだし、

島民を見習って

来年からは我が家でも

大名竹のホイル焼きに挑戦してみようかな~

と前向きに検討しつつ、

順調に残りの仕事も終えて、

お世話になった島民にごあいさつ。

帰りのフェリーは、行きの時よりも揺れて、

無重力体験を何度か味わいました。

でも、

シルバー洗面器のお世話になることなく、

気分上々で屋久島に降り立った私。

つくづく乗り物に強いことを実感したので、

生まれ変わったら

宇宙飛行士になるべく、

今のうちから頭脳を鍛えておかねば!

と、今度は屋久島から鹿児島行き、

続いて、鹿児島から羽田行きの飛行機に

乗り継ぎながら決意したのでしたウシシ

 

おしまい。