前ブログの続き。

 

朝焼けに染まり始める東シナ海。

島で迎える朝は、このまま

まったり過ごしたいところだけど、

仕事に追われる身は

分刻みスケジュールで

動かなくてはならず、

パパっと支度を済ませた後、

まずは朝食会場へ移動。

7時オープンの10分前に行ってみると

既に開店していて、

登山用ウェアを着用した先客がちらほら。

いかにも、縄文杉詣でオーラ全開の

グループを横目に、

せせこましく

簡単に食べられそうなものをチョイス、

かき込みスタイルで15分で完食した後は

部屋に戻り、荷物を最終チェックし

10分後にチェックアウトしました。

その後、

クルマに乗り込みわずか1分ほどで、

目的地「宮之浦港フェリーターミナル」に到着。

ここまではすべて計算通りでしたが、

問題はこの先だった。

初めて乗船するカーフェリーにつき、

受け付けはどこなのか、

クルマをどこに止めて

どうやってフェリーに乗り込むのか、

しかも、

どの船に私は乗船するのか、

案内板も見当たらず、

広い構内をキョロキョロしながら

さ迷うことしばし。

すると、前方にある

白いビルから顔を出して

「こっちこっち」

と、手招きしている人を発見。

 

こうして無事に、

人もクルマも手続きを済ませ

出航時間にどうにか間に合った。

乗船と同時に、

船は出発に備えて

エンジンが唸り始めたのでした。

乗船者は私以外にわずか数名。

仕切られた大広間は貸切状態で、

寝っ転がっても何しても

誰に見られることもない。

ただ。

あちこちに備えられている

シルバーカラーの洗面器が

どうにも気になる。

見てるだけで、

気分が優れなくなる条件反射に

あらがうべく、

洗面器が視界に入らない位置に座り直し。

私とクルマを乗せた船「フェリー太陽Ⅱ」は、

宮之浦港で方向転換し、いざ大海原へ。

さっきまで滞在していた

「ザ・ホテル屋久島オーシャン&フォレスト」を

海上から別れを告げて、

屋久島の先端にある白い灯台が

だんだん遠のいていき、

やがて島影も見えなくなりました。

この日の波は高めで、

時折カラダがふわりと浮き上がる中、

洗面器のお世話になることもなく、

東シナ海のど真ん中を突き進むこと

約1時間近く。

前方に島影が出現。

テレビモニターには、

目的地の「口永良部島」まで

あと少しであることが示されています。

雲がかかって天気はいま一つですが、

このあたりでは

雨さえ降らなければ

「いい天気」。

今も白い噴煙が上がっているという

火山島、「口永良部島」上陸に

地学好きの私は、胸が弾みまくり。

 

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