前ブログの続き。

 

有村溶岩展望所に続く

高低差のある遊歩道を歩いていくと、

道のど真ん中に蒲鉾状の退避壕が。

中に入って振り返ると、

穴越しに桜島の勇姿が見晴らせます。

そのままバックして

退避壕から脱出、

穏やかそうな桜島に安心しながら

くるりと回って前方に目をやれば

輝く錦江湾を一望。

遠くに見えるとんがり山は、

開聞岳。薩摩半島最南端にそびえる

「薩摩富士」の愛称で知られる山ですが、

以前、枕崎市に行った時に

住民から、

 

基地を飛び立った若き特攻隊員たちは

開聞岳を最後に目に焼き付けながら

戦場に散っていった

 

という話を聞いて以来、

この山を目にするたびに、

心がいたみます。

 

そんな負の歴史も見続けてきた桜島は、

自身も大噴火を繰り返し、

溶岩流が集落を丸ごと飲み込んだことも。

痛ましい過去を教訓に、

そこで暮らす人たちは

防災力を高めるいっぽうで、

全滅した自然も、時間をかけて再生され、

溶岩をものともせず

根を張るたくましい姿が

そこかしこに。

 

ここでは、自然の脅威と再生力、

そして、人々のたくましさを

体感できたのでした。

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