先日、図書館に行った時のこと。

 

表紙が見えるように陳列されていた、

一冊の本が目を引きました。

くねった独特の赤い字体と

繁華街を行き交う人物が

ぼんやりと描かれたイラストが

妙に気になり、借りてみることに。

著者は「岩井圭也」さん。

2018年にデビューしてから数々の話題作を

生んでるそうだけど、私にとっては

今回がはじめましてです。

 

タイトルの「水よ踊れ」とか

表紙の雰囲気からは、

まったく想像がつかないストーリーでしたが、

冒頭、

香港にかつてあった

臨場感あふれる啓徳空港の着陸シーンから

心が動かされ、

すぐにストーリーに吸い込まれました。

結局、本を閉じるラストまで

ぐいぐい引きつけられ、

物語の肝となる

香港返還や民主化運動に携わる

登場人物たちといっしょに

私も行動を共にしているような

リアルでスリルな感覚を

幾度も味わったのでした。

 

小気味よくつながってゆく

伏線回収にも納得がいく感動の展開で、

最後まで楽しめて、

かつ映画を観た後のような

余韻も残る一冊に。

 

となれば、

次は

岩井圭也さんがこれまで世に出した本を

片っ端から読破してみようということに

自然となっていきます。

 

岩井ワールドにハマりそうな予感音譜