『猫侍』感想。時代劇を忘れた時代劇。 | まじさんの映画自由研究帳

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オレは水曜日の日中になにをしているのだ?と、映画を見ながら自問した。レディースデーの中、男性だからと言うだけの理由で、差別的に高い料金を払わせられながらこの映画を見た。


なんてひどい映画なんだ!そもそもコレは映画なのか?主演俳優が演技をしていない。なぜか?それはセリフがないのに、うるさい程のモノローグ!北村一輝の無駄遣いだ。彼はただ、しかめっ面をしているだけなのだ。だが、手抜き演技ではない。演技で見せず、モノローグで全てを説明するという、ド素人が書いたみたいな、酷い脚本なのだ!


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だが、猫はかわいい…。



剣豪ということらしいが、その腕前を見せるシーンはなく、血も涙もない人斬りだった過去を、全く描いていない。ただのクソ真面目な男でしかない。この男、それにしてもよくしゃべる。モノローグだが、うるさいほどよくしゃべる。そのくせ、過去の回想シーンでは、一切話さない。モノローグの使い方にも、ルールが見えない。彼の真面目さも、最初から滑稽に描いている為、猫に会ってからの変貌に意外性がない。最初からオチてるので、コメディの大切な落差がなくオチてないのだ!

せめて前半はシリアスに描いていれば、少しは笑えたのだろうが、本気でつまらないものを見てしまったという感覚だ。


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それでも、猫はかわいい…。



時代劇には時代劇のルールがあるのだが、全く無視だ。星座や血液型なんて、当時にはない習慣だ。それが、わざとやっているようには見えず、本気で無知なのではと疑いたくなる作りだった。

TVから時代劇がなくなって、そんなに間がないのに、こんな時代考証もへったくれもないひどいコメディを劇場公開する時代になったかと、嘆きたくなる。以前は、時代劇コメディであっても、時代考証はしっかりしたものだった。こんなにも劣化が進んでしまったのかと、呆れるばかりだ。


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それにしても…にゃんこは、かわいいにゃー♡(=⚈⃝ω⚈⃝=)