彬子女王殿下留学記 『赤と青のガウン』 | 星の小屋日記帳

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庭先に置いたキャンピングカーを「星の小屋」と名付けて憧れの小屋暮らしをしています。
星空観察、クラシック音楽鑑賞、歴史、自然観察、そして時々水彩画など多趣味な男のお喋りブログ、
話題の振幅の激しいノンジャンルの無国籍饒舌ワールドです(^^♪

天皇皇后両陛下のイギリス御訪問も🇬🇧の方々に温かく迎えられましたね^_^
両陛下ともオックスフォード大学留学のご経験が有るだけに久しぶりのオックスフォード訪問は両陛下とも懐かしく思われたことと思います。
TV報道では陛下が未だ皇太子になられる前にオックスフォード大学のマートン・コレッジに留学されたこと、そして帰国後に著された留学記『テムズと共に』の中での当時の陛下の思いについて引用されているものが多かった気がします。
それは留学を終えて帰国する際の少々感傷的な言葉でした⬇︎
「再びオックスフォードを訪れる時は、今のように自由な一学生としてこの町を見て回ることはできないであろう。おそらく町そのものは今後も変わらないが、変わるのは自分の立場であろうなどと考えると、妙な焦燥感におそわれ、いっそこのまま時間が止まってくれたらなどと考えてしまう。」


⬆︎学習院教養新書なるものを所蔵しております🤗

著者は徳仁親王殿下(当時は御称号である浩宮様と呼ばれていらっしゃいました)

10年前2014年4月に記事にしておりました⬇︎



陛下が留学で取り組まれたテーマは「18世紀におけるテムズ川の水運の歴史」でありお書きになった論文のテーマは

"The Thames as highway : 

a study of navigation and traffic 

on the upper Thames in the eighteenth 

century"

でありましたよ^_^



さて今日の記事のタイトルに掲げた本の紹介をしたいと思います。



彬子(あきこ)女王とは「髭の殿下」の愛称で国民から慕われた三笠宮家の故寬仁(ともひと)親王殿下の長女でいらっしゃいます。

 👉「女王」とは皇室の身位で、皇室典範第6条で

嫡出の皇子及び嫡男系嫡出の皇孫は、男を親王、女を内親王とし、三世以下の嫡男系嫡出の子孫は、男を王、女を女王とすると規定されているものです。
 👉三世とはこの場合「ひ孫」のことを指します。ひ孫は三世の孫とも言い得ます^_^

昭和天皇の弟、三笠宮尊仁親王の長男「髭の殿下」寬仁親王の長女ですから大正天皇の孫に当たる「髭の殿下」寬仁親王までは身位が「親王」大正天皇のひ孫となるその娘は内親王ではなく「女王」尊称は「殿下」となるわけです。知らんけど👅


両陛下のイギリス訪問の前、6月初旬に、ネットでこの本の存在を知り、陛下と同じマートン・コレッジに留学し、しかも「博士号」(Dr.Phil.)の学位もお取りになったこと、その留学記となるこの本がベストセラーだと知り、

ポチっとamazon で取り寄せて読んだものです。


皇族の留学とはいえ特別扱いが有ったわけではなく、苦労の連続で学位を取って帰国するまでの様子、本人の奮闘努力の様子が克明に描かれています。

イギリス滞在中の様々な指導教授達との縁、日英それぞれの友人達との繋がりそして何よりも一番親身になって応援下さった父親の故寬仁親王殿下の娘への愛情については心打たれました💦


タイトルの「赤と青のガウン」とは学内での正装がガウンの着用であった学生や教員の内、博士号を取得したものだけに着用が許されるものらしいです。

そして彬子女王殿下のオックスフォード留学時の研究テーマは海を渡った日本美術(北斎の浮世絵とか伊万里焼きとか)にもビックリ👀

英国で日本美術の研究をするとは大英博物館を擁する国ならではの研究テーマですね。

彬子女王の奮闘努力とそのお人柄に敬服致します^_^



皆さんにもお勧めの一冊ですよ😀




星の小屋にてキラキラ