先日、大宮公園~氷川神社をぶらりした時
ジュンク堂で買ったこの本
「名画は嘘をつく」など面白そうな観点から本を書いているこの方、
全体的なトーンとして、その時代、その様式を理解した上で「絵画とは読むものである」という持論を展開しています
すると思い出すのが数年前に埼玉近代美術館を訪れた時の館長さんのお話
聴衆からの「近現代の絵画は理解が難しい」との声に
「美術とは理解するものではなく、感じるものです」
と応えるのを聞いて、なるほどそうやって向き合えば良いんだ❗と目からウロコが落ちた思いがしたものですが
何❓ 読むものなの❓❓
つまりその時代背景、世の中の動き、人々の考え方をよく理解して、その作家が何故、何に動かされてその作品を描いたのか
そしてそれを観た当時の人々からはどういう評価を受けたのかなんかも読み取って行かねばならぬようです
でもやっぱり僕には「感じるもの」と捉える方が収まりがいいな
美術史というものをよく理解した上でだけど
そうなると作品を「読む楽しさ」なんてのも感じる様になるのかもね
で、今日最初にお話ししたかったのは、そういう内容の話ではなく、この本、格段に読み辛かったということ
本文を例示する写真が少な過ぎたり、その時代様式の説明が、突然時代が戻ったり、先へ飛んで行ったりするからですが、これは読み手の僕の美術史知識レベルが低過ぎるからついて行けないってことなんだけど
それはともかく、そこで落ち着いたのは、この本は教科書だと思って、受験勉強の様に参考書を買わねばならない❗
というもの
色刷で参考となる写真が沢山載ってたり、太い矢印で図解された絵が有って「チャート式なんちゃら」みたいに、理解しやすい工夫がされているもの
ソンナノナイカナ ?
で、とある日もう一度ジュンク堂へ
これだ
表紙はルネサンスを代表するボッティチェッリの「ビーナスの誕生」で、嬉しい総天然色写真(笑
タイトルには「いちばん親切な」とあります
あの「教科書」には本文を例示する写真の数が少なく、しかも小ちゃくて白黒です
やはり参考書は分かってもらおうという努力がされてます
パソコンの上でマウスパッドと並べてみました
右のマウスパッドは同じボッティチェッリの名画「プリマヴェーラ(春)」
どちらもフィレンツェのウフィツィ美術館のガラガラの展示室で「生」(笑)を観ることが出来ました^_^
ところでいちばん大切なのは僕が西洋美術史の何を何処まで理解できたか、今後の美術鑑賞でどう活かして行けるかということです
受験勉強の時代から三歩あるけば全て忘れていたぼくなんだけど
美術に詳しい群馬組のお姉さん、いつかガイドして美術展を案内してくださいな
あ、クリーム餡蜜くらいならご馳走しますが
星の小屋にて⭐