二ヵ城 | い~りんのなんとなくブログ

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カープとMAZDA,そしてちょっぴり園芸好きなおっさんが綴る,
全然おもしろくない日記です・・・。

12月です。

先週あたりから気温もグッと下がり、いよいよ山城探索シーズンの幕開けです!



というわけで、第1弾として今日は二ヶ城山に行くことにしました。二ヶ城山の山頂には、その名のとおり『二ヵ(ふたつが)城跡』があります。




ゴソゴソとリュックを取り出し、まずは「菰口憩の森」へ向かいました。





駐車スペースに車を置き、蝦蟇ケ峠を少し歩いたところに登山口があります。



ここが登山口です。フェンスの間を抜けていきます。


いざ、登城!

(二ヵ城まで2142mです)


最初は急坂が続きます。


すぐに“憩いの場”への案内板がありました。


憩いの場。


ベンチが設置されています。


憩いの場からは松笠山が見えます。



ここから下ったところにも開かれた場所がありました。


結構広い。まるで郭のようです。


にょにょ~ん!


さて、憩いの場を後にし、登山道に戻ります。

(倒木が行く手を阻みます)


1200m地点。あと半分です。


登山口から約1300mのところに、戦の際に亡くなった兵を葬ったといわれる「千人塚」への案内板がありました。


ところが、千人塚まで350mという以外、進む方向を示すものがありません・・・。


とりあえず、テープを頼りに行ってみます。


途中にあった巨石群。


門跡のようにも見えます。



結局、最後まで案内表示はなく、散々迷った挙げ句、ようやく辿り着くことができました。




《案内板より》

「二ヶ城陥落に際しての古戦場であって、兵の死骸を葬ったといわれている。平岩で蓋をした所が三か所並び、経塚でもあるのか経石らしいものが数々ある。

東西30メートル南北15メートル、標高は265.5メートル。」



案内板では3ヶ所とありましたが、周りを石で囲まれた窪みが4~5ヶ所くらいありました。








(他は井戸跡とかだったりするのか?)


千人塚は思った以上に規模が大きく、見応えがありました。

ただ、千人塚まではテープと踏み跡を頼りに進んでいくしかなく、迷わずに到着するのは難しいと思います。

(このテープのおかげで辿り着くことができました。)


再び元の登山道に戻り、山頂を目指します。





1400m地点を過ぎたあたりから、岩場が目立ちはじめます。



軽く枡形・・・。


石段になっているところもありました。


鉄塔下に出ました。この辺りから視界が開けます。

(緑井方面がよく見えます)


門跡のような岩が並んだ場所が何ヶ所か続きます。


登山道が岩によって遮断されています。この岩を越えていかなければなりません。


目の前に巨岩が現れました。ここも枡形に通り抜けます。


巨岩の下部は、かなり張り出しています。雨宿りができそうです。


さらにもう一つ、枡形になった岩場。



振り返ると、まさしく門のようです。


矢口方面への分岐点。ここは9合目になります。





あと少しです。


頂上が見えてきました。


山頂に到着!

この山頂に『二ヵ城』は築かれていました。



標高は、483.2m。

(これには、486.2mと書いてある?)


三角点もあります。


山頂からの眺望。北方面には、木ノ宗山が見えます。



南方面。府中町、その向こうには瀬戸内海。


松笠山。この松笠山には「田原城跡2 」があります。



二ヵ城について、「広島県中世城館遺跡総合調査報告書 第1集」には、


「1郭からは、西方向の太田川下流域全域及び東方向の福田・馬木まで一望できる。
最高所の1郭から北と西に延びる尾根上にそれぞれ郭を1つ配す単純な構成であり、烽台としての機能が考えられる。」

と記してあります。(略測図はコチラ


山頂の1郭。



1郭の南端には岩場があり、ここに「二ツ城跡」と書かれた表示板が設置されています。








そして、1郭の北にある郭。



こちらは、1郭の西にある郭。ただ、不明瞭で郭かどうかわかりませんでした。。





〈おまけ〉

1郭から北に100mほど行ったところにある展望所からの眺望。


緑井方面。


祇園方面。銀山城跡がある武田山が見えます。





『二ヵ城』
・所在地:広島市東区馬木、同安佐北区口田南
・別名:豆ヵ城、二ツ城

・現状:山林

・保存状況:良好
・立地:丘稜頂部
・標高483m、比高253m
(「広島県中世城館遺跡総合調査報告書 第1集」より)

中央の山が二ヶ城山です。


高尾山から見た二ヶ城山。