新たなる女神・ビューナスA!(その1) | ロボットヒロイン大好き!

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ロボットヒロイン大好き!-v1
機械獣キングダンX10に胴体を真っ二つにされ、海底要塞サルードとともに海中深く沈んだアフロダイA。
自らの分身ともいえる愛機を失い、悲しみにくれる弓さやか。
いくらマジンガーZといえども、単独で機械獣軍団を相手にするのは分が悪い。
かねてから開発が進んでいたマジンガーZ用の飛行用モジュールの建造と同時並行で、新たなさやか用のロボットの開発が急ピッチで進められていた。
そして今日。大空羽ばたく紅の翼・ジェットスクランダーと同時に新たな女神が誕生したのだ。


格納庫の前に立つ甲児とさやか。
「さやかさん、新しいロボットはこの中かい?」
「ええ、そうよ。でも・・・」
思わせぶりに甲児を見つめるさやか。
「でも・・・なんだい?」
「惚れちゃダメよ♪」
ウィンクして扉を開け、ライトを灯す。
「どう?これがビューナスA。わたしの新しい相棒よ」
二人の前にそびえ立つさやかの新しい分身。
「うひょー!さやかさんそっくりじゃないか!」
真紅のボディ、ロングヘア、カチューシャ状の操縦席。まさに巨大なさやかそのものだった。
「ふふっ。せっかく新しいロボットを作るんだったら、わたしそっくりにしてって3博士に頼んだの」
「へー・・・それにしてもきれいだな~」
「まあ、甲児くんったら」
頬を染めるさやか。
「これでまたわたし暴れられるわ。ビューナスAは機械獣なんかに負けないわ」
「ロボットはいいけど、操縦者に不安が残るなぁ・・・」
ぼそっと甲児が呟くと、さやかの目じりが吊り上り、表情が一気に険しくなる。
「なんですってぇ?誰が操縦教えたか忘れたの?」
さやかの怒りはおさまらない。
「ちょうどいいテストだわ。Zに乗って表に出なさい。ビューナスでコテンパンにしてやるから」


Zに乗り、ビューナスを待つ甲児。
「遅いぜ、全く・・・自分から言い出したくせに・・・」
「あーら、女の子は準備に時間がかかるものなのよ。モテない甲児くんにはわからないかもしれないけど」
背後からさやかの声が響く。
「うるせいやい!・・・あ・・・」
からかわれて振り返った甲児だが、途中で言葉を失ってしまう。
明るい日差しを浴びて光り輝くビューナスの美しい姿に視線は釘付けだ。
「あらあら、惚れちゃダメって言ったのに・・・鼻の下伸ばしちゃって」
くるっと美しいボディラインを見せ付けるようにターンすると、Zの首に腕を回し、ピッタリとくっつく。
「おい・・・何するんだよ・・・」
真っ赤になって、操縦席のさやかがまともに見れない。
「照れない、照れない♪」
わざとZにくっついてからかうビューナス。
「さてと。じゃあ手加減なしでいくわよ」


【続く】