馬乗りになって無抵抗のZをサディスティックに攻め立てるミネルバ。
あくまでも無抵抗を貫くZと、衝撃で気絶寸前の甲児。
「おやめなさい、ミネルバ」
その背後からさやかの声が響く。
Zの首を締め付ける手を離し、立ち上がるミネルバ。
対峙する2体の美しき女性型ロボットたち。
まるで姉妹のように見える。
「Zを守る・・・それがわたしとダイアナンの使命」
ミネルバにゆっくりと歩み寄るダイアナン。
「あなたがZのパートナーとして設計されたのは知ってる。でも・・・今のパートナーはこのダイアナンよ」
一呼吸置いてミネルバを指差す。
「もう一度あなたを倒して、Z・・・甲児くんを守ってみせるわ!」
『さやかさん・・・』
パイルダーの中で朦朧としながらパートナーの声を聞く甲児。
あくまでも無抵抗を貫くZと、衝撃で気絶寸前の甲児。
「おやめなさい、ミネルバ」
その背後からさやかの声が響く。
Zの首を締め付ける手を離し、立ち上がるミネルバ。
対峙する2体の美しき女性型ロボットたち。
まるで姉妹のように見える。
「Zを守る・・・それがわたしとダイアナンの使命」
ミネルバにゆっくりと歩み寄るダイアナン。
「あなたがZのパートナーとして設計されたのは知ってる。でも・・・今のパートナーはこのダイアナンよ」
一呼吸置いてミネルバを指差す。
「もう一度あなたを倒して、Z・・・甲児くんを守ってみせるわ!」
『さやかさん・・・』
パイルダーの中で朦朧としながらパートナーの声を聞く甲児。
そんなさやかを鼻で笑うようにクールに眺めるミネルバ。
その両目から光子力ビームが発射される。
「スカーレットビーム!」
空中でぶつかり合う二条の光線。
ミネルバは間髪を入れずに両腕のロケットパンチを放つ。
左腕がダイアナンの胸に、右腕が腹部にヒット。
「うっ・・・」
うずくまるダイアナン。
『やっぱり強いわ・・・どうすれば・・・』
ロボットの基本性能の違いは残念ながら圧倒的だ。
しかし、パートナーを守るためには彼女を倒さなければならない。
ジリジリと後退しながら、さやかはミネルバの弱点を探していた。
その時、父の言葉が蘇ってきた。"ミネルバXのテクノロジーも活かされている"と。
『でも・・・どこに?』
ミネルバを見つめるさやか。
確かに頭部から上半身のラインはダイアナンにそっくりだ。
「ということは・・・よーし、いちかばちか!スカーレットビーム!」
ミネルバの首筋を狙いすましてビームを発射。
不意を突かれたミネルバにまともに命中して、AIからボディへのコントロール回路を破壊した。
ミネルバの動きがスローダウンする。
「ミネルバ、許して・・・」
ダイアナンのバストがミネルバに狙いを定める。
「Zを・・・甲児くんを守るためなの・・・ミサイル発射!」
2基の大型ミサイルがミネルバに吸い込まれていき大爆発。
「ごめんなさい、ミネルバ・・・」
一度ならず二度までも彼女を倒した後味の悪さにすっきりしないさやか。
「いや、違うぜ」
腹部を押さえて立ち上がるZ。
「甲児くん・・・大丈夫?」
「ああ、おかげで助かったぜ」
「でも・・・」
「ミネルバも喜んでるさ」
「えっ?」
聞き間違いかと驚くさやか。
彼女に対する甲児の想いの強さは自分が一番よく知っている。なのに何故・・・?
「さやかさんはミネルバを悪の支配から開放してあげたんだ」
確かにそうかもしれない。
さやかにはミネルバが感謝の涙を流している姿が見えた・・・気がした。