11月のある晴れた日。
冬とは思えないほど柔らかな日差しがさす午後。
マジンガーZとダイアナンAが地面に横たわっている。
機械獣との激しい戦闘を物語るかのように、傷だらけの2体のロボット。
Zは片足を、ダイアナンは両腕を失って、エネルギー切れで動けない状態である。
光子力研究所の回収ヘリを待つ二人。
甲児は甲児はZの腹部を背にしてもたれかかり、さやかはZの腕に腰かけている。
冬とは思えないほど柔らかな日差しがさす午後。
マジンガーZとダイアナンAが地面に横たわっている。
機械獣との激しい戦闘を物語るかのように、傷だらけの2体のロボット。
Zは片足を、ダイアナンは両腕を失って、エネルギー切れで動けない状態である。
光子力研究所の回収ヘリを待つ二人。
甲児は甲児はZの腹部を背にしてもたれかかり、さやかはZの腕に腰かけている。
「あーあ。派手にやられちゃったな」
大きくのびをして、そう呟く甲児。
「そうね…でも、機械獣を倒したんだから、名誉の負傷ってとこじゃない?」
そんな甲児を眺めながら応えるさやか。
「ヘリはいつごろ着くんだい?」
「さっきの通信だと、あと30分はかかるらしいわ」
「ちぇっ。暇だぜ…」
「いいじゃない、たまには。疲れたでしょ?あれだけ激しい戦いだったんだから」
2体の機械獣は、Zとダイアナンを分断するかのように攻撃を仕掛けてきた。
ダイアナンを襲った機械獣のブーメランが両腕を切り落とし、悲鳴を上げたさやか。
それを助けようと急いで1体の機械獣を倒したZが飛び込んだ隙を狙われ、Zも片足を切り落とされてしまった。
動けなくなったZに迫る機械獣を、背後からダイアナンがスカーレットビームとミサイルの連射でなんとか破壊したのだった。
「それもそうだな。今日のさやかさんとダイアナン…見事だったぜ」
「そう?ありがとう」
取り留めのない話を続ける甲児とさやかに、ヘリが近づいてきた。
「おっ、やっと来たか。おーい、ここだぜ!」
立ち上がって両手を振る甲児。
「まあ、元気ね…」
微笑むさやかだったが、内心はこの時間がずっと続けばいい…そう思っていた。
そんなさやかの気持ちを知ってか知らずか、甲児がさやかの手を引っ張る。
「さあ、行こうぜ。お迎えがやってきてくれたぜ」
「ちょっと、甲児くん…痛いわよ…」
甲児がつかんだ手をぎゅっと握り返すさやかであった…
【終わり】
マジンガーエンジェル(4)
マジンガーエンジェルぷち
マジンガーエンジェル(1)