ブログネタ：浴衣でどこに行きたい？
参加中
月の光に導かれるように
しばし、二人寄り添って歩く。
やがてどちらからともなく歩みをとめた。
さやかは青い満月に見とれていた。
「綺麗ね・・・・・。」
「ああ。」
愛しげに月を仰ぎ見るさやかの横顔を見て、甲児の胸が一瞬高鳴る。
つぶやくようなさやかの声。
「・・・・・みたいな・・・。」
「え？」
「行ってみたいな・・・。あそこまで。」
「でも無理ね。ダイアナンには翼が無いもの。」
「翼ならあるぜ。」
“どういう意味？”とさやかが聞き返す前に、甲児が叫んだ。
「ジェットスクランダー！！」
月光の中を滑るようにＺの翼が飛んで来る。
「スクランダー・クロース！」
空中で翼を身につけたＺは、
ダイアナンの傍らに降り立つと、彼女をふわりと抱きかかえた。
「これなら月まで・・・とは残念ながらいかないが、一緒に飛べるぜ。」
「うん。ありがとう。」
満月から発せられる青い誘導ビーコンが、二人をいざなっている。
「しっかりつかまってろよ。」
「ええ。」
Ｚの首に両腕をまわすダイアナン。
「行くぜ。」
Ｚとダイアナンはかたく抱き合ったまま飛び立った。
恋人達の夜間飛行―――――。
青い光にやさしく包まれて夜空を飛ぶ、甲児とさやか。
スクランダーのジェットが長く緒を引き、二体のロボは
１つの彗星となって月へと向かう。
二人は飛び続ける。
今夜だけはこのまま夜明けが来ない事を願って―――――。
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リンクしていただいているnamiさん から、わたしの二次創作の続きをいただきました。せっかくなので並べてみましたが…素敵ですよね～女性らしい描写に胸キュンです。
namiさん、今後ともよろしくお願いしますね。
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