復活の呪文（Inspired by アガハリさん）

リンクさせていただいているアガハリさんからステキな弓さやかさん＠マジンガーＺのイラストをいただきました。キュートな絵を見ていたらこんな情景が浮かんできました･･･

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「復活の呪文」

光子力研究所内の医務室。

激しさを増すDr.ヘルの攻撃に傷ついた甲児がベッドに横たわっている。

頭部の包帯が痛々しい。

コンコン。

ドアを叩くノックの音。

「はい。いててて・・・」

「甲児くん、入るわよ」

ドアを開けてさやかが入ってくる。

「どう？気分は」

「もうすっかり大丈夫だぜ。大体大げさなんだよ。先生も3博士も」

そう強がって体を起こそうとした甲児にまた激痛が。

「うっ！」

「こら。おとなしくしてなきゃ直るものも直らないわよ」

背中をさすりながら優しくささやくさやか。

甲児を再びベッドに横たえ、ふわりとブランケットをかける。

「もう少しゆっくりしててね。ダイアナンがいるから安心して」

「ああ･･･」

ふてくされてベッドにもぐりこむ甲児。

「じゃあね、甲児くん」

ドアに向かうさやか。

ドアノブに手をかけたところで突然振り向く。

「いけない！大事なコト忘れてた！」

「？」

顔を出し、怪訝そうにさやかを見る甲児。

「甲児くん、早くよくなるよう、復活の呪文をかけてあげる」

「復活の呪文？」

「ええ。いくわよ。えいっ♪」

ウィンクと投げキッスのダブルアタック。

赤面し照れる甲児。

「ふふふ。これですぐよくなるわよ。じゃあね～」

ドアを閉めて出て行くさやか。

『なにが復活の呪文だよ･･･昔のRPGじゃあるまいし･･･』

甘い残り香が漂う部屋で独り悶々とする甲児であった・・・

【END】

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ロボットヒロイン大好き！