俺の家やから | ☆みかっちの「しあわせ感性を高める♡」ブログ☆

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人生のどんなシーンをも、十分乗り越えられる生命力。
あなたには備わっている!
生命力こそがすべての難問解決の秘訣♡



30年ぶりに、重い扉が開いたような気がした。
それは、旧正月の前の日、大晦日。
一年を締めくくるそんな日に、私はその人と再会した。


☆あなたの未来に待たせています、その人を
の記事で書いた、Oさん。


友人がセッティングしてくれた料理屋さんで
先に到着した私とIちゃんは
カウンターに座ってマスターとお話しながら待っていた。


15分くらい遅れます、とOさんの奥様からメールが入り
ほっとしながらも、私は待つ。


この、奇跡のきっかけとなってくれた
日本酒大好きなIちゃん。
そのIちゃんが、日本酒を注ぎながら
「美香さん、緊張してるんちゃう~?」と茶化す。


緊張してるよ・・・。


たけもとは、明石のもっとも海に近い商店街の
ちょっとした一角にある。




階段を上ってくる音。


「お久しぶりです!!」
と、明るく登場したOさんの方を向いて
はっと息を呑んだ。


「Oさん・・・。」


お父様そっくりだったからだった。


明るくて、ユーモアが合って
いつも、可笑しいことばかり言って、
ピュアで、すぐに泣いちゃって(笑)
なのにとても男らしく頼りになる。
誰とでも仲良くなるOさんのお父さん。
(↓お父様とのエピソードここにも書きました)
☆エリーゼのために



Oさんは、お父様のデザイン会社を継ぎ、
やはり社長さんをされているからでしょうか


私の心の中の、
フォークギターを持った長い髪の毛の
ちょっと繊細なOさん
から、
お父様のように、明るくてひょうきんで
それでいて、その繊細な感性を失わずに
男らしいOさんに変身を遂げていた。


「親父は、とらや旅館(私の実家)のこと、
 "俺の家やねん”って言うとった(笑)
 親父の唯一の癒しの場所やったんやろね。
 美香ちゃんのお父さんとお母さんと、
 そしておじいちゃんがよくしてくれたから。」


うちの父と意気投合して、
夜遅くまでよくいろんな話をしていた。
哲学や、世界情勢や、心の話。


そして、毎日毎日つりに出かけ、
湯治ならぬ、釣治のように
病気とつきあい続けたOさん。


母の話では、いつも宿泊料金の
2倍とか3倍のお金を置いていってくれたそうだ。


Oさんが亡くなり、
そしてOさんの会社の事情や
うちの実家の事情もあいまって
自然と疎遠になってしまった。


この、O家との再会、交流は
私の心の奥底の何かの扉を開けた。


ずっと、ふたをしていたもの。
もっとも思い出さなければいけないのに
眠らせたまま人生を走っていこうとしていたもの。


それが、何なのかまだはっきりしていないけど、
おそらく、やっぱり人生への許可。


Oさんは、ご自身の感性のままに生ききった。
ちゃんと会社や家族や息子さんに
もっとも大切なものを引き継がせて
あれほどに、自分を信じていた人と
これまでお会いしたことがない。


自分を生ききっていく大切な
ヒントを思い切りもたらしたくれたOさん。



「親父、きてるんちゃうかな、嬉しくてここに。」



Oさんがそういうのと同時に、
Oさんのお父様のいたずらっぽい笑顔が浮かんだ。



「でいうか、俺やけどね、仕組んだの!」
なんてね。