ずっとやりたかった事があって
「そこに行くのは、これが近道だよ」って
ずっと言われてきたAさん。
その近道が、
なにやら退屈でしんどいばかりで
本当にこの道が近道？って
疑問もわいてきた。
そもそもそう言った人の態度に
ちょっとでも不信感が募ったりすると
「やっぱり嘘だよね」
って、途中で棄権してしまう人が続出した。
その気持ちは、めちゃめちゃよくわかった。
でも、Aさんはそこにいるしかなかった。
しかし、心を決めて
そのしんどくて退屈な作業をこなしていると
意外にもやりがいがあったり
その中にも喜びを感じたり
逃げる事をやめてみるだけで
ちょっとだけ灯りが見えてくるきがした。
すると、
意外なところで評価されたり
意外なところで励ましてくれる人がいたり
退屈な作業は、
退屈でなくなっていた。
そこでの喜びや達成感があふれてきていた。
そうこうしているうちに
その最初の「したいこと」はどうでもよくなっていた。
そして、すっかり忘れていた所に
「やってみませんか？」
なんて、オファーがきたそうだ。
びっくりしたけれど、
もうすでにAさんは、その仕事を軽々とこなして
余りあるほどの力が身につていた。
だから、なんの気負いもなく受ける事が出来た。
そういうことか、って思った。
退屈だなあしんどいなあオーラのAさん。
やりがいを感じているAさん。
能力は同じ。
どっちに仕事を頼みたいか？
本当に、きっと評価や流れというものは
絶対に自分でコントロールできない。
コントロールできるのは、
心の向けどころだけだとすれば
ただ、黙々と大切に大切に
一日を過ごすだけなんだ、きっと。
「キラキラ輝いた自分」という決勝点だけを胸に。