まるで私の為に流れる レクイエム・・・
周りの波長が自分にぴたりと合っている。
神田先生も泣いて下さっているようだ・・・。
先生「なぜ、あなたは・・・死んでしまったのでしょうか?・・・そこに行ってみましょう。」
うううううう。怖かったけど、ここまで来たんだ!神田先生を信用して身を任せる。
寂しい浜辺に私は居た。
横たわっていた。
足首まであるスカートに、白いブラウス。
15歳くらいの女の子の私が。
彼女(私)の気持ちになってみようと試みた。
ふと・・・皆をびっくりさせよう、喜ばせよう・・・という気持ちが湧いてきた。
そして、何らかの理由で・・・次の瞬間、海の中にいた。
ひょっとしたら、おぼれたのかもしれない。
クラスメイト?を喜ばせる為に何かを取りに行って・・・。
後で先生に言われた。
「南風子ちゃんがいつもびくびくして自分の感性を信じられないトラウマ」
自分の感性を信じて行動すると、えらい目にあう。
そうした信条が私にあると。
それを切った。
強い風が吹くと、息が出来なくなって、過喚起症候群のようになって倒れてしまう。
海に生まれたのに、海が怖くて嫌い。
そんな謎も、少し解き明かされた気がする。
そこで、先生は少し明るめにトーンを変えて言った。
「じゃあ、もう一度雲に乗って、もっともっと高いところへ行きましょう!本当の自分に会いに!」
(つづく・・・)

