まだ小学生だったある夜、酔っぱらって深夜に帰ってきた親父に大声で叩き起こされた事があった





うちの父親は、全然俺に似てない(逆か)



スーツで福岡の繁華街中洲を歩いていると、若い衆から挨拶されたり

家族でお寺に墓参りにいったとき一人で駐車場にいると、住職さんに不審者と間違われて通報されたり


そんな感じのまぁ所謂強面なお顔。
その上昔柔道もやってて力も強い。


以前、ゲームをし過ぎて怒られたときには素手でゲームボーイの本体を二個(弟と僕の分)叩き割られたこともある


怒らせるとめちゃめちゃ怖い

僕は未だに親父が世界最強だと思ってる笑




そんな親父が深夜に大声で怒鳴るもんだから

まだ小学生だった自分はビクビクしながらリビングに行った


母さんも居て、二人で深刻な顔をしてる


「どうしたの?」と聞くと

その怖いままの声で

「お前、いじめられとうとや?」
ごりごりの博多弁で聞き返された


当時、スポーツもそんなに得意ではなく引っ込み思案で友達もそんなに多くなかった僕は
小6にあがってすぐいじめられ始めた。


といっても他の人に比べると大したことはないし、感覚的にはいじめられっ子というよりパシリ的な感じだと思っていた


ただ、確かにその日に限ってはちょっと度が過ぎたいじめにあっていて

5~6人から教室の隅でポカポカ殴られてしまい堪えられず泣く、という事があった



その事をクラスメイトの誰かが母親経由でウチに連絡してきたらしい
そして、母さんは深夜に帰ってきた親父に話した
という経緯だった。



僕はその日にあったことを話した
いつからそんな事になっていたのか、相手は誰か等仔細聞かれたあと

急に親父が電話をかけ始めた

時刻は深夜2時
さすがにどこにかけても寝ているだろうにも関わらず、お構いなしに電話し始めた


相手は当時の担任の先生

母さんが止めてたけど、こうなった親父は絶対に止まらない……


ひとしきり話したあと、今度は校長先生に電話をかけ始めた


電話が終わって、今度は僕と母さんに向かって

「○○(日付)にその相手とその親御さん、担任の先生を校長室に呼び出してもらったけん、行くぞ」と


驚愕した
と、同時に怖くなった

これがきっかけでいじめがひどくなったらどうしよう……と


そしてその指定した日、決して広いとは言えない校長室にいじめっ子の5人とその親が集められた……






(続く)