おもしろい題名の本をみつけて、つい、買ってしまいました。
- お化粧しないは不良のはじまり/山本 桂子
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
今なら、中学生とか高校生が、夏休み明けに、化粧するようになったら、あの娘は、不良になった、と、いわれるんでしょうけれど。
昔は、いいとこのお嬢さんが、身だしなみとしての化粧を拒否するということが、不良の始まり、だったのだ、そうだ。
私は、近現代の生活史に、興味があって、よくそういう関係の本とか読んでいるんですが、
常識って、思ってることが、常識になったのって、ここ30年くらい、とかいうことが結構あります。
こないだは、正座は、明治10年代の初めには、あんまり誰もしらない作法で、
それが、大正になると、正しい座り方として、強制されるようになって、いて、面白いな、と思いました。
その間に何があったかと、いうと、小学校教育が無料化したのだそうだ。
で、小学校で、正座が奨励された結果、全国に普及したのだそうです。
その前の正しい座り方は?と、思いましたら、
武士階級の茶の湯なんかでは、立て膝(よく韓国ドラマで、出てくる座り方ですね)が、普通だったそうです。
正座より、立て膝の方が、襲われても、すぐ、反応しやすいよね。
そういう社会情勢も影響しているのかもしれませんが。
専業主婦というのは、最近、死語になりつつあるが、あれも、高度成長期とかの産物らしいですね。
歴史的にみると、庶民階級は、共稼ぎで、やっと生きているというのが、普通の形態のようです。
まあ、その前に、昔は、結婚できない人もかなり多かったようですが。
歴史的にみると、ちゃんと、結婚式をして結婚するカップルというのは、かなり社会的地位の高い限られた人々だけ、なんですね。
結婚して、専業主婦というパターン自体が、高度成長期の都会の一類型のひとつ、だっただけみたいだなあ。
さて、未来は、何が主流になるんでしょうね。
主流とか常識って、なんなんだろう、と、思う今日この頃です。
私は、普通ということが、よくわからなくて、思春期は悩みました。
なにぶん、賑やかなB型なもので。
今は、これは、単なるA,O型主流社会における、マイナーなBの悩みで、
特に、どっちが、正しいとかいう話でもないんだな、と、思うようになりましたが。
結局、みんな、自分が正しい、自分が普通、と、思ってるって、だけの話なのよね~。
悩んで損したぜ。
でも、悩まなかったら、色々、考えなかっただろうから、まあ、いいか。
みんな、悩んでバージョンアップするんだもんね。