昔から和紙を利用して革に似せて『擬革紙』ぎかくしと称していろんなものに加工され利用されて来た。
紙衣(擬革紙)平安中期に和紙が大量生産されて普及した結果、紙が本来の目的以外に利用されるようになり、もともと麻クズを原料にして製造されている和紙は衣料として利用されるようになった。絹の衣よりも安価なため、低所得者が利用する着物と思われがちだが、丈夫で持ち運びに便利なため、武士や俳人などが好んで利用し、性空や親鸞が愛用していたことでも知られる。
江戸時代になると和紙を使って動物の革製品そっくりに加工した「擬革紙(ぎかくし)」が、伊勢神宮参拝の土産物として人気を集めた。そして製法は代々秘伝とされていた。幕末には横浜の外国人から擬革の壁紙を作る技術を教えてもらい一時期は輸出品として大いに喜ばれたという、、その後手間のかかる技術のため後継者がいなくなりいつしか擬革紙のことが忘れられていった…そして1980年代の初めに三宅一生が宮城県白石和紙で作った紙衣を発表する…
和紙の擬革は昔から全国各地で作られております、、繭で作ることの必要性があるのかどうかわかりませんが、、面白いものができました。今日もいろいろと作り方を変えて試作をしております。