伝(つたえ) | 繭家の人生こぼれ繭

繭家の人生こぼれ繭

人にも自然素材にも優劣なんかない。『こぼれ繭』と呼ばれていたものに目をかけて、愛情を持って「カタチ」のある製品にする。そこから生まれる「やさしさ」から「人やモノ」を思いやる心が生まれるのだと思います。

今日から仕事始めです。と言っても、、どれもこれも(コロナ対策)ベストでないにしてもベターな答えさえ見つからないままの年越しでしたので、大晦日も元日も簡単な実験をしながら過ごしておりました。昨日は箱根駅伝の10区だけを見て、あとは昨年からの読みかけの本を読みました。

『たとえば、世の中がひどく変わってしまい、父親が息子に教えることがなくなるとか、息子が父親から受け継ぐものが何もなくなると、家庭生活は崩壊してしまう。どんな社会でも、生活と仕事と幸福はある心理的構造に支えられており、この構造は非常に大切で、しかも非常に脆いものである。社会のまとまり、協力、相互尊重…とりわけ自尊心、困難に立ち向かう勇気や忍耐力、、この種の美徳は、心理的構造がズタズタになると、崩れ、失われてしまう。人は自分が役に立たないと思いこんだとき、駄目になる。経済がどんなに成長したところで、取り返しはつかない。もっとも、美徳の消滅によって、普通は経済成長そのものが止まってしまうので、これは余計な心配かもしれない…』(F・F・シューマッハのスモールイズビユーティフルより抜粋)

このコロナ禍の中では『安直な答え』はないのだから、日一日を愚直に活きながら、そして『伝』える何かがあれば…(合掌)