蒟蒻正兵衛 | 繭家の人生こぼれ繭

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人にも自然素材にも優劣なんかない。『こぼれ繭』と呼ばれていたものに目をかけて、愛情を持って「カタチ」のある製品にする。そこから生まれる「やさしさ」から「人やモノ」を思いやる心が生まれるのだと思います。

椎野秀聰さんが富岡に来るたびにお連れするところがあります..隣町の下仁田町と南牧村です。とくに南牧村のお母ちゃん本舗のお焼きと紫蘇巻きがお気に入りで、来るたびにお土産に買って帰られるほど..。そして下仁田町と言えばネギとコンニャクで有名です..食に関してもこだわる椎野さんのことです、蒟蒻にも椎野イズムがピタリと照準が合わされたのです。すぐに蒟蒻のことで行動開始となりました。友人の蒟蒻製粉メーカーと蒟蒻製造メーカーに何度も何度も足を運んで、ある意味..蒟蒻問答が始りました..。両蒟蒻メーカーさんは椎野さんの問いかけに目から鱗..と言っておりました。それほどに椎野さんの『ものづくり』の本質にはビックリしたと..友人の蒟蒻製粉メーカーのK社長さんは言っていました。K社長さんは椎野さんの大ファンとなりました。
たかが蒟蒻されど蒟蒻です..。

椎野さんのファンは私の隣保班の金属加工会社のH会長さんもその一人..。椎野さんがH会長さんの会社を見学して、、「小島さんあの会社の技術は凄い!!」..たまたまH会長さんは趣味の木工でケヤキ材で花台など作っていたのですが..あの金属加工技術があればと..私が以前作った木のパズルを試作してもらえないだろうか..早速パズルが送られてきました..H会長さんその夜から試作にとりかかりました..。H会長さんが『椎野さんは不思議な人だ..人をその気にさせてしまう..それも本物のものづくりに没頭させてしまう..まだまだ椎野さんにお見せできない..』って木のパズルと格闘しています..加工所の電気が毎晩夜遅くまでついています..。


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H会長さんが一番最初に作った木のパズルです..まだまだ椎野さんにお見せできないって..これが椎野イズム..本物の職人芸は本物がわかるんでしょうね..。
先日椎野秀聰さんの出版記念パーティに自信作を持って椎野さんに渡してきたばかりです..。椎野さんも大変喜んでいました。

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        我が家の孫娘も遊んでいます...。

そんな私も、繭の仕事が本業ですが..椎野イズムなんでしょうか..蒟蒻づくりにはまってまいりました。
冗談で..「椎野さん蒟蒻の屋台を作って二人で蒟蒻屋さんを始めましょうって..」


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        うまい蒟蒻はただひたすら練るんです..

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蒟蒻って本当は生ものなんです...日持ちがしないんですよ..作って2日くらいが賞味期限です。
皆さん生の蒟蒻食べたら..それが蒟蒻正兵衛なんです。