刺繍教室年間賞(2019年度)☆その2(大賞) | 暮らしを彩る刺繍

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刺繍デザイナー 土田真由美のブログ兼ホームページ(旧 Nui nui 生活 in NY & TOKYO)
刺繍教室(MAYUMI TSUCHIDA Embroidery & Needlework)を主宰しています

 

心なしか既に街の中の人も少ないような気がします。 お休みに入られた方が多いのでしょうか?

 

☆刺繍教室年間賞(2019年度)☆大賞

今年はこれになるだろうな、と早々に感じていましたが、次席の方と同じクラスの方の作品です。

数年前にもお二人で同時に受賞されていて、その際に、もうこれで最後の受賞になると思います、と話されていたのですが、全然そのような事はなかったですね^^

 

 

大賞:ヴィオラのフレーム

吉祥寺第三土曜午後クラス S.Sさん作

 

講評については「8月の刺繍教室☆その1」に既に記載していますが、他にもこの作品の優れた点としては、元の植物画の繊細なディテイールが残されている、ということです。

 

ここ数年植物画をトレースした刺繍の本が数多く出版されているようなのですが、植物画としての意味合いや価値を考えると(←私は結構こういう大事な点は考えます)、特に写実表現の場合は繊細さが感じられた方が良いかな?とは個人的には考えています。

ですが、生徒様が持参して下さる本には、そういうものは少ないかな?とは感じます。

 

刺繍にすることで、確かに絵とは異なった面白いテクスチャーにはなるのですが、、、

私の完全な嗜好の問題なのかも知れないのですが、繊細さが残されていない、または何の植物・実・葉なのかよく分からない状態の写実表現であるならば、印刷物や自分で描いたものをそのまま額装した方がいいんじゃないかな?と思うんですよね。どちらかと言えばですが、、、

 

上の生徒様の作品は繊細さが残されており、高級感と上品さも感じられて、ずっと大切に飾っておける作品に仕上がっていると思います。

 

吉祥寺第三土曜午後クラスは私の刺繍教室のすべてのクラスの中で一番賑やかで、

全般的に私の教室は賑やかではあるのですが、このクラスは凄いです(笑)

毎月皆さんから元気を頂いている感じですね!