上野の東京都美術館で開催されている「永遠の都ローマ展」を観に行ってきました。

 

初来日のカピトリーノのヴィーナスがお出迎え。(※カピトリーノのヴィーナスについては後述します。)

 

今回の展覧会はイタリア・ローマのカピトリーノ美術館に収容されている作品を中心とした展覧会です。

塩野七生さんの「ローマ人の物語」シリーズ(※ローマ帝国興亡の歴史を描いた作品です。)がとても好きで、地中海世界にはまり、学生時代はイタリアやギリシャを訪れたりもしました。そのため本展の開催が決まったときはとても心が躍り、ずっと楽しみにしていました!

 

残念ながら写真などはないのですが、塩野七生さん一押し(※だと私が勝手に思っている)ユリウス・カエサルの肖像(※彫刻)もありました!本当にこんな顔をしていたのかなー、などと想像すると思わず頬が緩みますね!

 

複製ではありますが、コンスタンティヌス帝の巨像の頭部、左手、左足なんかも展示されています。非常に大きくて、観る者を圧倒させる迫力があり、古代ローマ帝国の繁栄を表しているかのようでした。撮影可能スペースににあったコンスタンティヌス帝の頭部の写真を掲載致します。

 

コンスタンティヌス帝の頭部。実際はもっと大きい(と思う。)

 

唯一、「モエシアの艦隊(トラヤヌス帝記念柱からの石膏複製)」と「デケバルスの自殺(トラヤヌス帝記念柱からの石膏複製)」のみ写真撮影可だったので、ここに載せさせて頂きます。

 

↑「モエシアの艦隊(トラヤヌス帝記念柱からの石膏複製)」


↑「デケバルスの自殺(トラヤヌス帝記念柱からの石膏複製)」

 

ここで忘れちゃいけないのが、奇跡の初来日を果たしたカピトリーノのヴィーナスでしょうね!

パンフレット掲載の文章によると、”古代ギリシアの偉大な彫刻家プラクシテレスの女神像(前4世紀)に基づく2世紀の作品。ヴィーナス像に典型的な恥じらいのポーズをとる。ミロのヴィーナス(ルーヴル美術館)、メディチのヴィーナス(ウフィッツィ美術館)に並ぶ古代ヴィーナス像の傑作”だそうです。カピトリーノ美術館に収蔵された1752年以来、館外に持ち出されたのは今回で3回目、日本に来るのは初めて、とのことです。

 

観た感想としては月並み過ぎますが、美しい!の一言。なんだか神々しさすら感じました。360°、ヴィーナスの周りを周って観て、そのなめらかな質感を堪能できるなんて、なんて贅沢なんだろうと思いました。ご馳走様でした。

 

彫像以外にも、絵画作品もたくさん展示されていました。また、2023年は日本の明治政府が派遣した「岩倉使節団」がカピトリーノ美術館を訪ねて150年目の節目にあたるそうで、それにまつわる展示品も最後のほうにありました。

 

日本でローマを感じられる貴重な機会に感謝です。こちらの展覧会、会期は2023年12月10日(日)までです。ローマ(な冬)の休日を過ごしてみるのはいかがでしょうか。それでは。