一墨一猫 | 繭蟲のブログ

繭蟲のブログ

日々の暮らし、一緒に暮らす猫・・・綴っています。

昨日は恒例となった垢擦りに浅草へ。

その前に母の姉のおばちゃんの墓参りに寄ったのだ。





こんな場所が東京にはまだある。
ワタシの幼少の頃からこの辺はほぼ変わってはいない。





駅から降りるとすぐ目の前が荒川の土手である。
そんな駅が東京にあるのだろうか。

何しろ店という店が昔からなかったが、新しい戸建住宅が建つもそれは変わらない。
おばちゃんの眠る「多門寺」に向かう途中に1軒だけ酒屋があるだけである。
今は宅配事情やウーバーなどがあるので問題ないが、昔は食べ物を乗せたトラック販売がこのあたりでは主流であったと思う。





町内の方が手入れされているのか、線路沿いに小さな畑があったりし、菜の花も咲いていて懐かしさが倍増する。

お寺は「堀切駅」から徒歩10分と掛からない。
途中、陽向ぼっこをする猫にも数匹会った。
声を掛けたがダミ声であるから、
「怪しい奴」
と踵を返されてしまったのだった。




浅草「まつり湯」はガラガラであった。
ワタシが向かった時間など数えられる程しか利用者がいなく、気の毒さえ感じた程だ。

ハンオンニに隈なく擦って貰った。
垢擦りは混んでいたようだ。

垢擦りを終えた頃、常連のテルちゃんたちがやってきた。
「もう終わったの?」
との挨拶は毎度の事である。
テルちゃんたちも垢擦りをする。
担当が同じハンオンニだ。
そんな共通点があり、話すようになった。
まつり湯のある「浅草ロックス」の1階に喫茶店(カフエー)があるのだが、立ち寄る事がルーティンとなっている。
そこでも知り合いになった御姐さんがいる。
旦那が馬券を買っている間、そこのカフエーにいるのだと以前聞いたのだ。
昨日もいた。
「こらから垢擦り」
と声を掛けた。
帰り際にこちらに来てくださって
「また会いましょうね」
と言ってくれたのだ。

垢擦り後に立ち寄る事はないのだが、飯処に寄って「オロポはないの?」と聞くとお店の方はオロポの存在すら知らなかったようである。
「すぐ導入するように!」
と帰り際ダミ声を張り上げた事は言うまでもない。
頂いたのはレモンとジンジャーとかいう飲み物だ。
サービスチケットを貰ったので初めて飯処を利用した。
他の方たちは当たり前だが、一杯やっていらっしゃる。
飲酒しながら風呂はご法度であるが、このような場所とそして浅草という町にはそれは禁句というものであろう。
自己責任ではないだろうか。

浅草の松屋に寄って弁当を買った。
キンパ、ヤンニョムチキン、チヂミの入ったモノを購入した。
また今月末か来月頭に浅草に出向く。
母の施設に寄った後で浅草へのコースとなっていた。
今はもうそれもしなくていい。
ホッとするものの何処か寂しさも拭えない。
また一期一会ならぬ、墨田区で猫に会える事を楽しみにしているのである。





サウナから上がって携帯電話機を見ると、ナンピョンから写真が届いていた。




探せど探せど九龍が見付からないという。






「まさかここにいたとは…」
とナンピョン。

アパートは狭い。
九龍はグレー色と探しずらい色ではあるが、この狭さで見付からないと焦るのだ。
飼い主が焦った声など猫はすぐ感じるものだ。
「ニャー」
とかまくらから声がしたので驚いたと言っていた。

一度、アイランドキッチンの引き出しの片付けをしていた際、引き出しが閉まらず
「何か向こう側に落ちているのかな?」
と見てみると、九龍が
「何か?」
という顔でこちらを見ていた事があった。
ドキドキした。
いつの間にか引き出しの奥に忍んだのだ。

ナンピョンに
「最近、ここがブームだよ」
と知らせたのである。






月曜日がやってきた。
ちょっとであるが、陽が伸びたと実感している。
暖かくなる事を楽しみにしているのである。