香港からの荷物。
例の騒ぎで中国深圳にある工場から香港の事務所までの間、検査があり日にちを要した。
また日本に着いてもランダムに荷物検査が入ると金も取られるが、到着が当然遅くなるのだ。
今回は日本での検査がなく、また午後一で倉庫に到着した。
どーんと届いたが、半分は事務所の倉庫へ。
ご予約頂いていた商品と、欠品していた商品を事務所へ。
事務所は新大橋を渡ってすぐの中央区浜町にある。
倉庫のある墨田区は、この新大橋を渡ればすぐだ。
自転車でも5分くらいである。
事務所の一部を倉庫にしているが、急遽商品が足らない場合は、自転車で取りに向かう事も多々ある。
新しい商品の検品と出荷。
お客さまに寄っては専用のタグ付けもせねばならないのである。
ガムテープ3本を使いきった。
段ボールを触ると、ババアの抜け切った手のひらの油を吸い込んでしまい、かっさかっさである。
どんな良いと歌われるハンドクリームを使ったとて、どうにもならぬ。
しかし、有り難き事と受け止めている。
今日もかっさかっさの手のひらで出荷が待っている。
その前に今年最後のSUE先生の施術を受けに出向く。
珍しいのではないか。
九龍は人間の食べ物に本当に興味がないようだ。
うちにきてすぐ、何度か「それ何?」という感じで食べていると確認しにきた事は何度もあった。
ケーキ類のクリームなど米粒大を指に乗せあげてみると、お愛想で食べた事はあったが、今は全く興味を示さない。
「まあそれがよかろう」。
人間の食べ物をあげてはいけない事は承知しているが、ナンピョンは前愛猫の時からお裾分けはしていた。
人間も同様に「わかっちゃいるが…」という事がある。
なんでも「過多」はよくないが、ほんのちょっぴりであるならば、目くじらを立てて言う事もあるまいと思っている。
朝がまだまだ夜の域で暗い。
お日さまの有難いこと。
お日さまのあたった九龍の身体を触ると、とてもあたたかな気持ちになる。
そして「今日も頑張りますぞ」と毎度お馴染み鼻の穴を広げているのである。