熱が下がらない
身体が痛い
薬が効かない

私は
狭心症に血管炎
家族性地中海熱
という病気に罹っている

地中海熱は家族性いわゆる
遺伝性の病気だけれど

元夫との結婚生活の中で
何度も高熱を出し入院した
原因も病名も分からないまま

入院するたび
元夫は

「何人の人に迷惑かけたと思っているんだ」
と平気で口にした

40℃を超える熱があっても
歩いて病院に行かされたこともあった

最近その原因不明の病が
家族性地中海熱と判明した時

確かに
疲労やストレスを強く感じると
発症していたことに気付かされた

つらい

でも

働かないといけない

ふと

今の弁護士の言葉を思い出す

“慰謝料欲しくないの?“

答えは

“欲しい”

今の私に追いやったあの人に
請求してやりたい

熱にうなされながら
走馬灯のように
色々なことを思い出した

一番辛い思い出は

息子が通う私立小学校の
中学受験前の最後の面談の時

「どうして○○君は
○○中学校を受験しないのか」
問われた時

私は初めて
「離婚するからです」
と答えた

息子は小学校といわば系列的な
難関中学校に進学することを望み
合格の可能性が高かった
その希望はあの事がなければ
叶えられたのだ

元夫には経済的ゆとりがあった

でも
息子のためにそれを無償で使うことは
なかった

いま息子が通う公立の中学校は
私が見落としていただけで
とてもよい学校だ

でも
息子は何も言わないけれど
楽しんでいない

志望していた中学校に通う制服姿の
男の子を見かけると
私は十字架を背負っているように
悲しくなる

最大の犠牲者は息子で

考えるたび
胸が苦しくなる

慰謝料なんていう言葉なんて
口にしたくもない

だけど
偶然放送されていた
花子とアンを観て

もうひとつ
思い出したことがある

私は
『赤毛のアン』が大好きな少女で
美しい日本語訳
想像の世界を駆け巡るアンに
夢中になって、授業中に先生から
注意されるほど読み込んでいたっけ

いつかまた
空気の澄んだ高原で
『赤毛のアン』を読みたい

それが私の小さな夢になった

すっかり忘れていた

今日
偶然の放送に
その想いが蘇るのと同時に

一度私は鬼になり
元夫に慰謝料を請求し

でもまた
必ずあの時の自分に戻る
と決めた

それでいい



最近のブログは重苦しくて

私らしくない


2023年離婚して数日後

やっと空を見上げられるように

なった時に撮影した写真


いつかね


また


赤毛のアンを

読みたいな