桜が満開を迎えた頃
10年以上ぶりだろうか
高校生になる息子とふたり
本格的な旅行に出かけた

最後の旅行は
息子がまだ幼かった時

元夫と息子と私
ほんの数回の家族旅行
元夫は寝たフリに不機嫌
会話なしの本当に
つまらない旅行だった

私は元夫に対する
ストレスと疲労で体調を崩し
旅行後に入院することが多かった

そうして
家庭内別居も始まり
家族旅行に行くことは
なくなった

離婚してまもなく3年
旅行に行く暇もなかった

でも
息子が高校生になる前に
無性に思い出を作りたくなった

息子も
どこかに行きたかったのだろう
反抗期だけれど
旅行を楽しみにしてくれた

もし
私がいなくなった時
その場所に行けば
お母さんとここに来たんだって
思い出して前を向く力になってくれたらと
そんな思いもあって
体調は万全ではなかったけれど

息子とふたり

楽しかったなあ
体調を崩すことない
幸せな旅



宮島を去る時

船上から

何度も振り返っては

景色を心に焼き付け


幸せになるよって

島がそう言ってくれた気がして


私も

幸せになると誓って


ふたり旅は

終焉を迎えました


初めてバスツアーに参加して


お隣に座った老夫婦が素敵で


私も

こんな両親の元に生まれたかったな

こんな夫婦になれたら良かったな


別れ際には

息子とふたり

ハイタッチをして


本当に

いい旅だった


この時に

思い出を作れてよかった


もっともっと

幸せを感じていいんだね


過去との決別


私は私の道を

ゆく