ロストパラダイス 高橋真由美です。
タヒチシリーズ続きます、と予告しちゃったものだから、公約守ります。
ボラボラ島に転勤、バーに配属されて、バーテンデビューしちゃいましたが、
バーチームは、シェフ・ド・バーのジュリアン。
フランス人のゲイ。
普通に男の格好をしてるバイク乗り。
タヒチは何度もシーズンこなしてるみたいで、
現地の文化にも馴染んでいます。
ときどきふいっといなくなっては、男漁りしているもよう。
現地スタッフのリーダー格ペセ。
彼(彼女?)は、相撲取り並みのごつい体型
(ポリネシア出身の相撲取りといえば、トンガが有名。
あれをご想像ください。)
それなのに、髪の毛をお団子にしてティアレの花を挿し、パレオを巻いて、しなを作っています。
(ティアレはハワイだとプルメリア、パレオは各地で呼び名が違うあの布のことです。)
いわゆるオカマですが、のちに彼(彼女、すみません)は
「レレ」というカテゴリーのジェンダーと知ります。
ちなみに、ジュリアンにとって、ペセは完全に圏外だったようで、扱いはつっけんどん。
もう一人が例の8人の子持ちの女性。あと一人が例のダンサーの妻で産休中の女性。
そして、バーに閑古鳥が鳴いてる日中、ロビーのお掃除してる現地スタッフ(名前忘れた)。
彼、じゃなくて彼女も、ペセと同じ「レレ」で、体型はペセ並みだけど、もっとずっとこざっぱり。髪の毛もおろして、パレオの巻き方もなんかいい感じ。(彼女はホルモン注射で胸が膨ませてました、そのおかげに違いない。)
そして、暇なのをいいことに、すぐに私と恋バナで盛り上がろうする乙女。
レレとは女装の、いわゆるニューハーフ???性的指向も男が好き
男装のゲイは「マフ」と呼ばれて区別されます。
ある日、ゴツいペセが私に、そのシャネルの口紅貸して。ブラジャーも貸してと言います。
カップはともかくゴムが伸びるじゃねーかよ、と渋っていると、
年に一度(だったか数年に一度だったか、忘れた)の晴れ舞台、ミス「レレ」コンテストがあるのだと言います。
ほお、それは大事な同僚の晴れ舞台だから、貸さばなるまいて。
さて、当日。カップにはありったけの靴下を詰めました。(普段履かない、裸足だから、なのに、なんであったんだろう?)
ペセを始め、コンテスタントは5人。一人を除いて、全員ごついよ。
一人だけ、スレンダーな美女、もとい美レレが優勝して幕を閉じました。
ペセかすりもせず。(口紅も返って来ませんでしたけど。)
その時の写真もいっぱいあるんだけど、その在りかが実家の屋根裏とかで、お見せできないのが残念です。
で、トランスジェンダーな男として生まれたひとびとは
レレとマフ
一方、女として生まれて、女が好きなひとびと(言葉があったかどうか記憶にない)は、如何に!?
私は当時、暑いんでショートカットにしてました(マレーシアで当時の彼氏が素人全開で切ってくれたザンギリ頭)
ある晩、島民3000人のダンスパーティーがあるというので、島の裏側まで参りまして、チークタイムに見知らぬ島の男と踊ったらば、
「ところで、君、女?レズビアン?男?」
と聞かれて、えれー意気消沈したものです。
その時点では知りませんでしたが、
女が好きなレズビアン(男役)は、ショートカットにするのが慣い なんですって。
私の場合、胸はないし、女の格好してるけどショートカットだし、で
生粋のタヒチ文化に照らすと、いったいどっちなんじゃ〜い!という混乱を極めた姿だっただよ。
いまいち、モテを実感できなかったのは、その辺も寄与していたかも。
それはそうと、フランス男言い寄られ日記に続く(って、続くんかい?!)
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画像は、同じポリネシアンの親方の(トンガじゃなくてハワイ)、
それと乏しい中から、一番近いイメージ(タヒチじゃなくてトンガ)をお借りしました。
出典:おかまショー トンガ、ババウ島、ネイアフ 9月30日