私はギリシャの人に
もしかして自分はこの国の初孫なのではないか?
と疑うくらい可愛がってもらったので、
もはやパルテノンの中心で愛を叫べる。(やめて)
道を歩けば後ろからパッパーとクラクションの音がして
「乗ってけー!」と車で送ってくれるし
頼んでいないお菓子やジュースが出てくるし
運転手の彼らも、スタッフの方が乗っていない車内では
ラジオのボリューム上げて二人でカラオケon theロード。
もちろんお仕事の現場でも。
バレー会場のかわいこちゃんズ。
お仕事中、通訳は本番直前まで音声の確認をしたり
配布される資料を訳したりして現場にいますが、いざ放送が始まると
バレーの放送席にはアナウンサーさん&解説者の席しかなかったりするので
あぶれた私は緊急時に備えて近くで待機、
していると思ったら大間違いです。
目の前で繰り広げられる試合がつまらないわけではないのですが、
何せひとり。アイとミーとマイセルフ。
途中でどうしても寝ちゃダメ耐久テストになるので、私はしばしば出歩いて
適当に探検とかしていました。
会場中の時計のロゴマークが、黒テープで目隠しされている様子を観察して
スポンサー契約の何たるかをを学んだり!(放送中です)
ぶらりと入ったボランティアの休憩所でお茶を淹れてもらって
待機中のスタッフと一緒にテレビでバドミントンを観たり!(バレー会場です)
他にも、カップラーメンのお湯を探してさまよっていたら
音声スタッフの人がスタッフ用のテントに連れていってくれてお湯を沸かしてくれた。
解説者さん用のお水のボトルをもらいにいったときには
「あなたが持つの?」
「ひとりで?」
「そんなに?」
「3階まで?」
と大層心配されて、両手に水を抱えたボランティアの子が
後ろに何人もついてきてくれて
なんか 参 勤 交 代 の 行 列 みたいになって
最高に照れた。
それで唐突にひとつ懺悔。
実はその数日前から部屋のシャワーの水はけが悪くて
直してくれるように頼んでいたものの、なんだかんだで放置していたせいで
ある夜ついに部屋が浸水しました。それでまあ、明日も朝は早いし
諸事情で部屋を変わるのは2回目だし
もう夜もおそいのに二人してベッドにあぐらで救助待ち、っていうか
床のスーツケースが今にもぷかぷか浮いてきそうで
端的にいうと、私はさすがのシスタも ( ゚д゚)ポカーン とヒくくらいにキレました。
ええそれはもう、いい大人が「今すぐ!工事の人呼んで!この水吸って!」とじだんだを踏んで。
もちろんスタッフの人が応急処置のために走ってくれ、
部屋にはボランティアの子がひとり、明らかに私のなだめ役として残された。
彼は必死に私の機嫌を直そうと色々な話をするのですが
その私がいつまでも (`^´) ←こういう顔のままそっぽを向いているので
苦労をかけたと思います。
でも、自分の学校の話や家族の話に始まって
旅行の話。英語の話。ピンの話。
「イギリス?行ったことない。友達はある。
その言葉は知らないや。ボート?こういうやつだ。」
( ´艸`)
彼が妙なリズムでボート競技のジェスチャーをし出したころには
割とどうでもよくなっていました。
や、朝が早いのもスーツケースが濡れることも変わらないんですが。
でも彼はカウンセラーになればいいと思った!
「イギリスへ来る?」
「行きたい」
「来てね」
「いつか」
とりあえず私は、これから会うギリシャ人の人には無条件で優しくすると決めて
しつこくギリシャ感謝祭開催中です。