パリ-NY間を三時間で飛ぶ飛行機✈️
1996年に友人がNYで働き始めてから
数年間
私は彼女に会うためにNYへ行った。
憧れの大都会に知り合いがいたら
遊びに行ける…というミーハーな人が
彼女に連絡殺到し、友人は呆れていた。
友達でもない、知人レベルからも
連絡が来る上に
職場で天敵だった人からも
「アテンドを」と電話が来た時は
冷静な友人が憤慨して
私に国際電話を掛けて来たほど。
二人の関係を同じ職場で見て来た私は
友人本人よりも激昂した
「恥知らずにも程があります😤
何様のつもり?!
彼女英語ペラペラですよね
アテンドしろ、って何?!」
そんな事が沢山あったが
友人はカラッとした人で
人間関係もバッサリ切っていた。
ある年、また私が訪ねて
忙しい彼女に(早朝から深夜まで
働いていた、ハードワーカーな人だった)
和食の夕飯を作り家事をして
「おかえりなさい」をしていた。
友人は「待っててくれる人がいるって
嬉しいものね☺️
上げ膳据え膳てこの事ね」と
喜んでくれた。
そして
「先月、〇〇さんが来たのよ?
貴女、覚えているかしら?
彼女はその後、結婚して
ご主人が海外出張が多いとか…で
同行することもあるのですって。
でね、今回はコンコルドに乗りたくて
わざわざパリからNYに。
それで私は食事をご一緒したのよ
ご主人と三人で」
〇〇さんは覚えているし
私の友人(10才年上)と同世代
独身女性の多い会社だったから
別に誰からも「行き遅れ」とも言われず
働いていた。
そうでしたか…あの方が結婚して
専業主婦になるなんて…
私には想像つきません
友人は
「〇〇さんは、なぜか私のことを
恩人のように思ってくださっていて。
こちらに来てからも
貴女のように日本の物を送ってくれたり。
恐縮してしまうのよね
だから今回は御礼も兼ねて
良いレストランでご馳走させていただいたの
やっとお返しが出来たわ」
😅
〇〇さんは友人のことを恩人と
思って当然なのに
(英語があまり出来ないのに応募して来て
その面接をした友人が人間性を見抜いて
社内交渉に奔走
そして彼女を正社員として採用した
ポジションまで作って
異例なことだった)
私がそれを言うと友人は
「それは当然のことよ
貴女が私でも同じ事をしたはずよ
私は特別な事をしたわけではないわ」
😅😅😅😅😅
(私なら…あそこまでしたかな
でも、人間は皆平等、
役職があるから偉いわけではない
の精神は同じ…かな)
というか!コンコルド!😱
あれ、高いんですよねー?!
お金持ちなのですねー!
そちらに私は食い付いた。
友人は
「ああ、たぶんそうじゃない?
私は興味ないから…
貴女は新しいテクノロジーが好きよね😅」
一度は乗ってみたいです!
いつか。
友人は笑って
「いつか…なんて言わないで
乗りたいと思っているなら
行動したらいいのよ
〇〇さんも、それで今回実行したのだから」
まぁ…そうですよね
なんて言っていたら
数年後に廃止された、コンコルド。
燃費悪いとか爆音だとか
色々理由は知ったけれど
私には
新幹線🚄が廃止されたような感覚だった
(進化したモノが廃止?!)という。
いつか…と思っていても
叶わなくなる事ってある、と痛感した。
もし、今も飛んでいた…としても
今の私はそれほど関心がない
円安とか…現実的な事ではなくて
あの気持ちって…あの頃だったからかも。
私のバケットリストに
今は入っていない。