妹のような子 | mayuminのブログ

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ある番組をたまたま見ていて

(昔の密着モノ)


会社の上司と部下(どちらも女性)の

強い信頼関係の様子と

部下の女性が若いからこその

ツンデレというか…

上司に甘え半分で反発している姿を見た。

私はその部下のトンガっている子を見て

懐かしく、愛しい気持ちが蘇った。


普通の視聴者から見ると

『なんて生意気!』『可愛げない』

キャラクターだろうけど。


ああ…こんな風に

トンガっていた

後輩がいたな、

久しぶりに思い出したのだ。


新卒で入社した会社の2年か三年後輩。

その年は二人、高卒の正社員が採用された。


高卒の就職、学校を介しての採用の場合

履歴書の他に通信簿のようなモノが

企業側に提出される。

成績はもちろん、出欠日数、課外活動

教師からの推薦文等々。

(今はわからないが昔はね)


その年の二人はそれぞれの学校で

常に成績一位、部活のキャプテンや

生徒会長を務めたり

出欠率も高く

その上で就職試験も抜群な点数。

何度かの面接もクリアした優秀な二人だった。



総務部とエンジニア部に配属されるまで

私が預かって教育係となった。

約三か月、毎日挨拶の仕方から

電話応対等々、最低限

マナー講師的な事や

コピーの取り方やら雑用一般。


猛烈マナー講師としてテレビに

出ていたおばさんみたいな内容だけど

さすがにあんな鬼みたいには…しない。

あんな事されたら私なら1日で辞めるな。


でも、あのナントカ都先生の教えは正しい。

お茶碗の持ち方、お茶の出し方

社会人としての言葉遣い。


人によっては既に家庭で身につけている

場合もあったけど

その年の二人は、たまたま公務員の娘さんで

生真面目だけれど

家に親戚以外のお客様が来なかったみたいで

何もかもが初めてのこと。


ふと気付いたら

お盆に乗せずにお茶を出そうとしたり

お客様が持参したお菓子を

黙って、そのお客様に出そうとしたり😅


(ああ…ここから教えるのね…)と

私自身も学びになった。


私や先輩Y子さん、M子さんはたまたま

来客が多い家に育ったから

お手盆は失礼!とか

手土産を頂いたそのお客様に出す場合

「お持たせで失礼いたします」などは

娘として母親から習っていた。


それでも先輩達から

いちいち小姑のように教わって

内心(知ってるわい😮‍💨)と

思いながらも

「教えて頂きましてありがとうございます」

と知らないふりして教わった。


ずーっと後に、そんな話題になって

三人で笑った。

「知ったかぶりはいけないですけど」

「そのレベルは常識じゃない?」

「そうそう!ムカムカしたわね」

若いくせに、私達はプライドが

高かったのよねー、と。



「文子ちゃん」と「ちあきちゃん」

二人の後輩が入ったが

二人とも真面目で地頭が良く

教えたことはスポンジのように吸収する。


ただ、まだ高卒の18才

お化粧すらしない優等生の子。


文子ちゃんは美人で大人っぽいが

ツンデレで理屈っぽくて

素直に甘える事が苦手。

八方美人の反対で

『この人』と決めた人を

とことん崇拝してしまう。


それが危なっかしくて

私はいつもハラハラした。


ちあきちゃんは

チャーミングだけど

人見知りで言葉数が少なく

それが無愛想に見えて人から誤解されがち。


私はいつも「口角を上げて?

いつもニコニコしていなさい。

私達は社員に向けてサービスをする業務。

だからね、社内の人に嫌われると

貴女が将来的に仕事し難くなるの」


文子ちゃんとちあきちゃんは

次第に心を拓き

私には甘えて

「だって!〇〇じゃないですか!」

「〇〇さんはズルいことをしてます!」


ぶーたれて本音の愚痴を吐くようになった。


(そう、貴女達は正しい!)


言いたい気持ちをグッと堪えて

その辺りから私は鬼になった。


Y子さんやM子さんから

アドバイスされていたのだ


「最初が肝心なの。

心を鬼にしてでも、まず上下関係を

構築しなさい。」


「最低限の仕事を覚えてから

同僚として仲良くしたら良いんだから」


「それでないと貴女が後から困るのよ?

下手に仲良くなると注意出来なくなる」


私は…自分がそれをされて

辛かったから、そのやり方はしたくなかった。


でも、先輩達の言う事はたしかに正しい。

それで、それからしばらく鬼教官になった。


教育期間が終わり

それぞれが配属されてからは

私は年齢の近い二人と仲良しになれた。


特別な二人、反発したり

時には私に意見をするくらい成長したが

私は生意気!なんて思わなかった。

かわいい、愛しい。

妹のような感覚。

私も、彼女達のおかげで

人間的に少し成長したのだと思う。


自分より若い子に張り合う気持ちが

薄れていき

妹だったり、娘だったり…

そう考えると憎めないのだ。


その後もしばらく二人とは仲良くしていたが

結婚、出産、離婚、転勤…等々で

(彼女達の人生)

結局、音信不通になってしまった。


私が結婚した20年前

ちあきちゃんはまだ未婚で

私の新居の近くで一人暮らしをしていたから


ある日結婚祝いを持って遊びに来た。


夫がちあきちゃんに

「この人はどんな先輩でしたか?」と

アホな質問をしたら

即答で彼女は

「怖かったです!」


夫は喜んで大ウケ┐(´д`)┌


「でも、一番優しい先輩でもありました」


(そうでしょ!それを言ってよ〜!)


そして私も覚えていなかった

エピソードを話し始めた


尼崎工場出身の

関西弁の工場の次長がいたんです。

何か、私が生意気な事を言ってしまって…

そのおじさんが突然キレて

怖い関西弁でまくしたてたんです。

オフィスの隅にある小さな会議室でした。

私は、怖くて泣きだして…。

でも、おじさんは許すどころか

「泣けば済むと思ったら大間違いやで

自分!コラァ!いてまうぞ」とか

そんな事をもっと大きな声で。


でも男性は誰も助けに来てくれなかった

mayumin さんが…

その部屋から遠い席に居たのに

駆けつけてくれて。

私の代わりにおじさんに謝ってくれて

おじさんは

「mayumin 君の教育も悪いで💢

こんなクソガキに舐めた口きかせて!」

mayumin さんにまで矛先向いて。

mayumin さんはとにかく謝って

最後はおじさんも

「言い過ぎたな、悪かった」って。


mayumin さんが

「同じ職場でこれからも顔を合わせて

働くのだから…ね?

お願い、ここで仲直りしてください

私に免じて!お願いです!


ちあきちゃんが悪い!

ちゃんと謝りなさい!

『ごめんなさい』じゃない💢

友達じゃないの、ここは学校じゃない

会社なの!

きちんと謝罪しなさい!って。

二人で「申し訳ありませんでした」と

深々と頭を下げました。


そして

「ほら、ちあきちゃん!手を出して!」

三人で握手したんですよね。


あれは忘れられません。


へー😱そんなことがあったっけ?

忘れてたわ。


ちょっと!それいい話だから

もっと膨らませて言いふらして!🤣


それから彼女が転勤するまで

たまに我が家に来て夕飯を食べたが

そのたびに私は

「あの!私が助けた話!して?」

と、せがみ

夫とちあきちゃんに呆れられた😅


今は、ぼんやり思い出して話せるが

(なぜ、そんな事になったか

男性陣は怖くて介入しなかったことも)


その事はちあきちゃんが話さなければ

完全に忘れていた出来事だった。


そう言えば夫は

「あまがの人?!それは怖いわー!」

と言っていたが

私にはそんな事はサッパリわからず。


ただ、そのおじさんは

色黒でスキンヘッド、小指に

ゴールドの指輪をして、メガネも怖いヤツ

雪駄を履いて通勤していた😅

(通勤着は自由な会社だったから)

車も…黒い外車で…893みたいな身なり。

尼崎時代は「着流しで通勤したんやで」

とか言われて私は目の玉が飛び出した😳

(着流して…何?!)


しかし、心根は本当に優しい人で

私は自宅にお邪魔したり

奥さまや息子ちやん達と家族ぐるみで

仲良くしてもらった。

ちなみに奥様は上品な方だった😱

ヒョウ柄とか着てないし。


あのファッションセンスとかは

不思議だったが

その後、ちあきちゃんも

彼とは仲良く仕事していたらしい。


なんのハナシじゃ😅


また雪が降ってワタシは嬉しいわー

Byちび子