きょうは、東京・丸の内で開催された
クリーンディーゼル連絡会主催・経済産業省後援
「進化するディーゼルエンジンの現状」セミナーの
司会とパネルディスカッションのコーディネーターをつとめました。

セミナーの参加者は、新聞社、通信社、テレビ、雑誌、ウェブサイトなどの
メディア関係者数十名。

パネルディスカッションは、
慶應義塾大学大学院政策メディア研究科教授の金谷年展氏、
モータージャーナリストの清水和夫氏、
経済産業省製造産業局自動車課の三浦一将氏を招いて、
さまざまな視点からディーゼルエンジンの可能性を探りました。

日本では商業車のイメージが強く、
排気ガスのマイナス面が強調されて、ディーゼル乗用車は
ほとんど普及していない状況ですが、
ドイツをはじめヨーロッパでは、Sクラスの高級車は
クリーンディーゼルを搭載し、プレミアム化が進んでいます。
高速・長距離のインフラがあるヨーロッパでは
ガソリン車よりもディーゼル車のほうがはるかに人気があるそうです。

現在は、排ガスの規制も技術的にメドが立ち、
今のディーゼルはかつてのディーゼルとは
まったく別のものといってもいいほど進化したものなのだそうです。

またガソリンよりもディーゼルは
Well to Wheel(1次エネルギーの採掘、製造から車両走行まで)において
CO2削減ポテンシャルが高いのです。

日本にとっては、
温室効果ガス排出削減目標90年比25%を掲げている今、
経済を犠牲にせずに削減達成の鍵を握るかもしれません。

今、世界ではEV(電気自動車)に熱い注目が集まっていますが、
リチウム電池の資源の問題やコストを考えると、
これからは、EVやガソリンハイブリッドと並行して、
ディーゼルハイブリッドの普及を後押しする声も高まりそうです。

「乗ってみれば、その良さがわかる」というディーゼル乗用車、
日本でもクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金や
エコカー減税の対象にもなっています。
クリーンディーゼル乗用車の普及促進について、
政策的にも重要な位置づけをしているところだそうです。

今年は、ディーゼル元年ともいえるそうで、
日本やヨーロッパの各自動車メーカーが
ディーゼル乗用車の新製品を続々発表するそう。
これからは、ディーゼルエンジンにもぜひご注目を