きょうは冬のように寒い1日でしたね。
私もしっかりコートを着込んで、出かけましたが
夕方頃には冷たい雨になり、ぶるっと震えてしまいました。

そんな中、オバマ大統領が来日しましたね。
帰宅してから、会談後の共同記者会見の模様をTVで見ました

アフガニスタンへの5年間で50億ドルの民生支援、
懸案の普天間飛行場移転問題、
COP15の成功に向け、地球温暖化対策やエネルギー政策、
「核なき世界」に向けての共同声明の発表など
さまざまな課題の概要について話が聞けました。
日米関係もこれから再検討しながら構築していかなくてはなりません。

さて、きょうは日本エネルギー機関(IEA)が9月に発表した
CO2 Emissions from Fuel Combustion Highlights2009 Edition
にじっくり目を通しました。

IEAの統計よると、中国の二酸化炭素排出量が
ついに世界一になったそうです。
これは2007年の世界のCO2排出量をまとめたものですが、
中国は世界の総排出量290億トンの約21%を占め、
61億トンを排出したことがわかりました。

これまでトップだったアメリカは排出量は全体の約20%で2位。
排出量は57億トンでした。
次いで、ロシア、インド、日本と続きます。
日本は、世界全体の排出量の4,2%でした。

それにしても中国がついに世界で一番多い排出国とは・・・
あと数年後にはそうなるだろうなとは思っていましたが、
予想より早かったです。

1990年当時、中国の排出量は22億トンで
世界の10、5%でした。
それが17年間に3倍近くの排出量に膨れ上がっているのです。

トップに躍り出た理由としては、
中国の右上がりの高度経済成長に伴い消費の拡大や
インフラ建設が進んでいること、
一次エネルギーに石炭などの化石燃料を
大量に消費していることが挙げられています。

石炭資源に恵まれている中国では
石炭の消費量が増え続け、
今では世界の消費量の約半分を占めていると言われます。
また省エネ技術が立ち遅れていることも大きな課題です。
このままだと、ますますCO2が増えていく心配があります。

2013年以降のポスト京都議定書の国際枠組みを決める
COP15がいよいよ来月に開催されます。
中国が世界一になった排出責任を自覚し、
振興国のシンボリックな存在として
具体的な削減の指標を国際社会に提示する姿勢を
期待したいです。