きょうは、晴れた青空が広がりました。
打ち合わせで外出しましたが、傘を持たずにすみ身軽でした。
皆さんはどんな一日でしたか?

さて、明日は『世界難民の日』です。
2000年12月の国連総会で定められたこの日は
難民への理解と支援を求めるため、
世界各国でさまざまなイベントが開催されます。
(日本では国連大学でのシンポジウム)

世界中では今、3,170万人の人々がUNHCR
(国連難民高等弁務官事務所)の支援を受けているそうです。
日本にいると、迫害や虐殺が日常的に起きている世界の問題が
はるか遠い国の出来事のように感じてしまいます。

しかし、日々の食事を口にすることもままならず、
家を追われ、命を脅かされている多くの人々がいることに
同じ地球に暮らす人間としてその苦しみに
背中を向けるわけにはいきません。

気候変動が原因とされる紛争も現実に起きています。
日本ではほとんど報道されることはありませんが、
2003年から続いているスーダンのダルフール紛争について
欧米では頻繁に報道されています。

ダルフールには、アフリカ系とアラブ系の住民が共存していましたが、
過去20年間で降水量が40%も減り、
サハラ砂漠以南の乾燥化で
食べ物と水がダルフールの全住民に回らなくなったことで、
紛争がはじまりました。

数年の間に20万の人々が殺害され、
160万人もの難民が生まれているのです。
過去にも両者の間で争いはあったようですが、
今回の紛争はアラブ系の政府軍の支援もあり、
アラブ系が圧倒的に有利で、
ダルフールはアフリカ系黒人の虐殺の舞台と化しています。

国連のハン事務総長は
「ダルフール紛争は、気候変動がひとつの要因とする
生態学的危機がきっかけとなって始まった」と述べています。

ひとりでは何もできないではなく、
ひとりでも難民を支援することはできます。
ぜひ一度UNHCRで公開されている現場レポートを
見てください。

UNHCR