春告草 | 岸真弓のキシカイセイ

春告草

子供の頃、ずっと不思議でした。

梅の花がまだ少しか咲き始めてないのに、

母親が私の手をひいて梅林に連れて行くのか。

「桜は満開になった時が1番キレイだけど、梅は違うわよね。

咲き始めの頃の、ここに一輪、あちらには二輪三輪と

少しずつ花を開いてきた頃の美しさが素敵なのよ。」

と言っていた母親。

 

当時はその意味がわからなったけど、

大人になった今は、わかります。

まだ寒い冬の空気の中、

小さく可愛らしい花を咲かせている梅の花。

 

ほんの少しの暖かさ。

ほんの少し、心に温かさが灯されるような。

それは元気と勇気をもらうような気がします。

ここ数日降った雨で

また更につぼみが開いているでしょうね。

写真は1月21日の縮景園の梅の様子。

上品ないい香りが漂っていました。

 

梅は春告草と言われます。

また行こう、新春の香りを楽しみに☆