両手一杯の誠実さは演劇と共に。 | 岩澤繭officialblog WONDERFUL WORLD

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岩澤繭の表現活動を中心とした思いやらなんやらを綴ります。

おはようございます。

繭です。


思い起こせば演劇を始めたばかりの頃に出会いそれからずっとお世話になっていて今も可愛がってもらっているとっても素敵で大好きなご夫婦のお話。


『劇団座⭐︎名張少女』(以下名張少女)

「なばりおとめ」って読む。


ご夫婦お二人でやっている劇団。

実は主宰は奥様である下雅意ミエさんらしい。

旦那様である森田コウヂさんは演出。

お二人とも出演ももちろんする。

出会いはとある客演先でそこでご夫婦ともに出演されていてご一緒したのがきっかけ。確か北村想さんの『十一人の少年』だったと記憶してる。

その後、名張少女の本公演にお誘いされ客演することに。こちらも縁あって北村想さん。

作品は『ザ・シェルター』。




『かの』役。

繭りん、大丈夫やいける!って言われて何が大丈夫かわからないけれど小学生の役をやった。

確か北とぴあ演劇祭に参加した作品でペガサスホールだった。

北村想さんはまた演りたい作家さんのお一人。


フライヤーデザインから舞台美術・衣装・小道具全てをお二人で作っていていつも演劇への愛に満ちた現場。

お二人の持つコンセプトが演劇を気軽に観に行く機会を作る・地元の方を中心に演劇を広く知ってもらうということであり無料公演を続けていた。演劇をずっとやり続けているけれど演劇で稼ごうとは思っておらずただただ演劇を知ってもらおうという深いお気持ちにいつも胸が打たれた。

大好きなお二人の公演、俳優という形でお手伝いができて本当に嬉しい。


名張少女の代名詞くらいな印象がある5人で50分のシェイクスピアシリーズは全部で4本出演した。

森田さんが演劇見慣れてない方にもわかりやすいように構成するのでおおまかだけどちゃんと話が

わかるようになっているのが凄い。

ただ…5人でやるということは一人何役も抱えるので演る側は本当に大変💦

早替えの嵐!50分しかないしね(笑)

そしてシェイクスピアを一気に2本やるので体力的にもなかなかハード。めっちゃ大変!っていいながらゲラゲラ笑ってた思い出。






夏の夜の夢

ライサンダーとハーミア

リチャード3世

アン

森田さんが創った妖精たち。かわゆい。

オセロー

デズデモーナ


リア王はコーデリアだったけどお衣装のお写真なくて残念!

メインでキャスティングされた役の他にもいっぱい演っているので一つ一つお衣装ご紹介したかったけど(全部手作りで本当に素晴らしい!)

お写真撮ってる場合じゃなかったから(笑)

なんとか撮れたお写真たちをご紹介。



こんな風に急に思い出を振り返ったのは

そんな大好きなお二人がこの春、名張に帰ることになったから。

ミエさん曰くこっちに来た時もふらっとだったから

帰るのもふら〜っとにしようかなと思ったんだけどと。でもちゃんと知らせてくれた。だからお別れの挨拶にちゃんと行けた。良かった。

名張少女のお二人は関わった全ての方に愛されているのが凄くよくわかる。みんな本当に寂しがってる。でも少し離れるだけなので三重公演の時はぜひ声かけて!出演の方で!なんて話して、まゆりん来てくれるのめっちゃ嬉しいって言ってもらえた。

だから寂しさもあるけれどなんかお互いにフィールドが広がったって捉えるとこれからが楽しみになる。そんな風に新しい関係性を構築していくことができたらいいなと思っている。まぁ、寂しいけど。


最近はオファーいただいたのにすでにスケジュールが埋まっていて…ということが続いてしまって出演どころか観劇も行けずだった。

最後に名張少女の舞台を観たのはたぶんお二人の二人芝居。


コロナでしばらく公演が打てなくなってやっとできるかなって頃にやった一本。

まだまだコロナが心配だから客演は呼ばず二人でやることにしたと。台詞多くて嫌になっちゃうと悪態をついてたけど楽しそうだったしとっても素敵だった。

このフライヤー大好きすぎるので載せちゃう。森田さんの描く世界観凄く好き。いつも楽しみにしてる。


そんなお二人の門出の春。

名張にはお帰りを待ってる仲間がいるだろうと思うからお二人の今後の活躍がますます楽しみだ。


ミエさん

森田さん

本当にありがとうございました。

これからもどうぞどうぞ宜しくお願いします。