こんばんは。
繭です。
ウテン結構第9回公演
『メトロノームが叫んでる』
全公演を終了しました。
劇場に入ってしまえばあっという間の日々で
あんなに毎日この公演のことを考え続けたのに舞台って本当に一瞬だなって、そしてその瞬間たちを自分は大切に愛おしく思ってるんだなって思ったそんな今です。
劇場に足を運んでくださった皆さま本当にありがとうございました。
たくさんの方々に見届けてもらえて幸せ。
こうして振り返ってふと思ったことは
最初に台本を読んだ時と今は随分印象が違う作品になったなと。
もちろん良い意味でですが。
それはきっとというかやっぱり
演出と役者の力が大きいのではないかと思います。
今回も素晴らしい仲間たちが作品を彩ってくれました。
そして劇団員が2人しかいないウテン結構の公演を支えてくださいました。
みんなそれぞれに役者として以外にも得意分野がある仲間たちだから安心して任せられることがある。それもウテンの強みだと思う。うん。
繭は常日頃、思っていることがあって
最近はいろんな分野のことをそれなりにやれちゃう世の中だけれど、でもやっぱりそれはプロとしてやってる方には敵わなくて、だから自分が何でもかんでも100点できる必要はない、全体的に60点とか70点くらいできるようにしておいてサポートするけれど頼れることはちゃんとプロに頼る。
だから
繭は人が心地よく仕事ができる場をつくることで
100点を取ろうとそんな風にウテンの現場はあればいいんだと思っています。
(もちろん芝居は100点以上目指さなきゃだけど)
まだまだ至らない点が多いけれど仲間たちがいつも助けてくれる。
ありがとうみんな。本当に。
さて
2nd season FINALでした。
たくさんのお客様に集大成だねとかファイナルに相応しい作品だったとかとかとか…
言ってもらえてホッとしています。
初見の方でも楽しんでもらえたようで(実はこれがけっこう不安で…)良かったなって。
作品はなんやかんやあったけれど最終的には
爽やかに終われればいいなって思いで創りました。ちゃんとそうなったのではないでしょうか?
観てくださった皆様にそこは委ねますが。
ウテンの世界ではというかこの世の中もかな?
変わった苗字を持つ人は不思議な運命を辿るって
雨さんが言っていて、だから『海老フライ幸子』や『イカ焼き未来』に続いて『避雷針玲子』もその1人かなと思っています。
そういえば避雷針さん、感想いただくとなんだか女性人気が高くてとっても嬉しい。
お衣装も気に入ってくださった方たくさんで幸せ。ありがとうございます。
衣装もいつも拘って考えています。
今回は基本白ベースに役として立つ時は黒を加えてって感じ。
そもそもが不思議な世界観なのでリアリティよりもスタイリッシュさとか世界観を表現する方に寄せてます。
弓々子さんの未来でのお衣装1番悩んだけど結局1番可愛くできた気がしてる(笑)
みんなが素敵に着こなしてくれたおかげで衣装もきっと喜んでいるのではないかなと。
衣装・小道具・美術をちゃんと愛して接することは舞台に立つ時に繭が大切にしてることの一つです。
作品のこといろいろは観てくださった方それぞれが感じたことを持って帰っていただければそれで充分です。
本当にありがとうございます。
最後に余談ですが
稽古初期に長崎に旅に出ました。
実は公演とは全く関係なかったんだけれど
平和記念公園で風にふかれながら見た
平和祈念像の姿に目を奪われ、あ、演劇の神様が導いてくれたのかなと思った。
これを必ず持ち帰らなければいけないなと思った。
だから避雷針の夢の中の草原で神様に祈りを捧げたポーズは平和祈念像の姿を表現したものです。
世の中の片隅で平和を願う人間と物語の中で平和を願う人間がちょっとだけリンクした一瞬。
あの一瞬に毎回涙が出そうになるくらい願いを込めた。
何になのか誰になのかは知らないしわからないけれど届いて欲しい。本当に。
長くなりましたね。すみません。
改めましてウテン結構第9回公演
『メトロノームが叫んでる』
たくさんの皆さまのおかげで無事に幕を
閉じることができました。
本当にありがとうございました。
この公演に関わってくださった
全ての皆様にHUGを。愛を。
ウテン結構
岩澤繭