遊ぶように勉強する子を育てる"親勉"実践中!
親勉インストラクターの林まゆこです。
職場に
常連のお客さんがいるんです。
80代くらいのおじいちゃんで
平日の午前中に来ることが多いのです。
本を探すわけではないんです。
私を探しに来るんです
...と、言っても
雑談したいわけではなく
(そうなると、仕事が進まなくてちょっと迷惑ですが)
私が児童書担当だから探しているのです。
いつも
ひ孫に会いに行く時のお土産に
3人分の児童書の選定を頼んでくれます。
年齢と性別だけで
本を選ぶのは難しいので
色々質問します。
今好きなのは電車なのか虫なのか。←小さい男子の場合
普段、本を読むのは得意な方か苦手なほうか。←小学生の場合
よく見ているテレビ番組はあるか。←全体的に
普段は何をして遊んでいることが多いか。←全体的に
本はたくさん持っているか。←ダブるのを避けるため、昔からある定番品を入れるかどうかの参考に
一緒に暮らしている訳ではないようで
詳しく情報を知っているのではないのですが
せっかく貰った本を
読まないでしまわれるのは残念なので
知っている範囲の情報を教えてもらいます。
そして、
一番大切なのは
贈る側が
どういう気持ちなのか...です。
小学校中学年以上の女子であれば
おしゃれ系の本や、
可愛いグッズが付録で付いている雑誌をあげれば
大体喜んでくれます。
幼稚園の男子であれば
仮面ライダーかルパンレンジャーあたりの本なら
高確率で食いついてくれます。
「ひいおじいちゃん、ありがとう!(≧▽≦)」と
笑顔になってくれる本は
今、流行のもの
友達との話題にしやすいものが
鉄板です。
ただ、
長く何年も読んでもらえること
感動や知識のもとになってもらえることを
贈る側が望む場合は
そういう本は選びません。
キャラクターものが悪いというわけではなく
この方は
本を贈りたい...ということが
賢くなってほしい、
知識を増やしてほしい、
感受性ゆたかになってほしい
ということの延長のようなので
毎回、選書はそのようにしています。
(ウォーリーのような探しもの絵本は入れたことがあります)
お盆には
「お盆玉代わりに本を」と
来店してくれました。
会うひ孫が6人とのことで
6人分選びました。
6冊の本はそこそこ重いですし
80代でこの暑さのなか持っていくことを考えると
現金か図書カードにした方が
ラクなのでは...と思ってしまいますが
こんな
ひいおじいちゃんがいるなんて
良いなぁ~とほっこりします。
本をもらった
3歳6歳8歳8歳10歳10歳の
ひ孫たちが
面白かったなーと読んでくれて
ひいおじいちゃんが
こんなに選ぶのは大変だっただろうなーと
思いを馳せてくれると嬉しいです