残念ながら著者の小説は読んだことがないが、
(地図と拳 で直木賞受賞のSF作家?)
作家の頭の中を垣間見たるようで、
非常に興味深い本であった。
最初はあまりピンとこなかった。
何をぐちゃぐちゃねちねち語っているんだろう、
と思いながら読み進めたが、
その前提あってだんだん小説づくり?が見えてきた気がした。
素材をこう扱っても小説にはならないが、
こう組み合わせると、あら不思議、形になる。
このあたりのテクニック、というのではないが、
見せ方というのは、小説ではない普通の文章、
いや、日常の会話でも当てはまるものがある、と思った。
「読み返しを強要する」文章はよくない、と。
読むリズムが狂うからだろう。
確かに私も読んでいてポンポン読めるものと、
あれ?と数行戻って理解して読むものがある。
当然前者の方が小気味いい。
後者が悪いとは必ずしも言えないが、
ま、日常会話ではよくないだろう。
「え、今言ったこれこれってどういう意味?」なんて聞いたら、
相手の話の腰を折ることになる。
複数人の会話をいかに表現するか、とか。
良書。

1 小説国の法律について
2 小説の「勝利条件」
3 知らない世界の話について堂々と語る方法
4 「文体」とは何か?
5 君はどこから来たのか、君は何者か、君はどこへ行くのか
6 小説はコミュニケーションである
7 「伏線」は存在しない
8 なぜ僕の友人は小説が書けないのか
9 アイデアの見つけ方
10 小説ゾンビになってわかったこと
11 小説の見つけ方
12 本気で小説を探しているか?
小説「エデンの東」

