ネットフリックスドラマ「地面師たち」のその後、とでもいえるだろうか。
事件直後に「地面師」という本を出版した著者が、
その後、メンバーの一人、獄中のカミンスカス操から手紙をもらったことから、
さらにその後を追ったものとなっている。
いやいや、メンバー同士のだましあいというか、だれもほんとうのことをいわないと
いうか、何が正しいのかさっぱりわからない。
この本は必然的にカミンスカス操の証言が中心になるが、ほんとかどうか、
よくわからない。実にごちゃごちゃしている。
ネットフリックスのドラマのように統制が取れてない。
ハリソン山中はいないのだ。
まして、ハリソン山中のように殺しは絶対にしない。あれはドラマだ。
しかし55億円が動いた。積水は払った。
怪しい、とわかった後でも地面師との交渉は続いた。
そのあたり、サラリーマンの悲しい性なのだろうか。
結局真実はわからない。
第一部 積水ハウス事件「主犯」の告白
◆第一章 残された謎を追え
一七人の逮捕者たち/知られざる不良のプロフィール/刑務所仲間が語るカミンスカス/市橋達也との交流/〈受け取った金員は一億円だけ〉/突如あらわれた相続人
◆第二章 ラスボスの正体
内田マイクの登場/融資詐欺から地面師詐欺へ/〈司法取引した〉のは誰か/無数の名前を持つ男
◆第三章 カネはどこに消えた?
逃げ切った大物地面師/55億5000万円の行方/タワマンに運び込まれたスーツケース/なりすまし犯が逃げた/名門ゴルフ場での逃匿謀議/フィリピンへ高跳び/新たな巨大詐欺/そして詐欺師は消えた/カミンスカスを問い詰める
第二部 未解決地面師事件の「その後」
◆第四章 新橋「白骨遺体」事件の闇
放浪する素封家地主/六度も転売された物件/真の所有者は誰か/いまだ決着はつかない
◆第五章 汚されて戻らぬ土地
騙されたほうが悪い?/法律事務所からの不審な知らせ/東京同時多発地面師/台湾華僑なりすまし事件/詐欺の現場は弁護士事務所/聖路加レジデンスのニセ地主/見逃された「偽造ミス」/地面師本人が筆者に語る/死人に口なし
◆第六章 アパホテル「12億円詐欺」事件の真相
内田マイクの「黒い履歴書」/狙われた大都会の空白地/とぼける中間業者/「ピエール瀧」のモデルのような男
◆終章
積水ハウスの社内抗争/詐欺と気付いていた可能性/絡み合う謎/詐欺師と詐欺師の騙し合い


