出井さんが社長の時、あるいは退任した時、いい評価はされなかった。
むしろソニーを弱くしたとか、第二のウォークマンを作れなかったとか、
悪評の多い人だった。
しかし、この本はそれを否定している。
出井さんは10年先を読んで、ソニーを製造業からエンタテイメント業に変革する
礎を築いた経営者だと。
盛田さんにも大賀さんにもたてついて、自分の考えを通したと。
大賀さんに左遷もされたが社長に指名もされた。
「消去法で選んだ」というセリフは当時有名だったそうな。知らなかったけど。
製造業としてのソニーに危機感を持っていたのは間違いない。
その証拠に?今やソニーはパナソニックや日立とは全然違う道を歩んでいる。
製造業ではない。インターネット、エンタテイメントが主力の企業になっている。
東芝やシャープなど見る影もない。
早すぎた男。平賀源内みたいた。
彼の評価が低かったのは、社外だけでなく、むしろ社内。
カリスマ盛田社長の部下たちにとって、ソニーは製造業でなくてはいけなかった。
それを変えようとした出井さんには従えなかったということか。
サラリーマンは悲しいねえ。
序章 インターネットは隕石だ。このままじゃソニーは恐竜のように滅びるぞ
第1章 サラリーマンだからこそできる経験がある。左遷だって学びなんだ
第2章 岸辺を頼りに泳ぐ人より沖に向かって泳ぐ人
第3章 変革への意志がソニー・ピクチャーズを変え、”製造業神話”を破った
第4章 松本大は出井とネット証券を興し、冨山和彦は出井改革に勇気をもらった
第5章 日本のインターネットの始祖・鈴木幸一は「出井さんは不当な評価をされている」と訴えた
第6章 「前例がないからこそ意味がある」という価値観が起業家たちを後押しした
終章 18歳の高校生が出井と出会い、シリコンバレーで最も知られる日本人になるまで
エピローグ 出井伸之とは日本にとってどんな存在だったのか


