名著の文体のうまさをとりあげた一冊。
解説されるとそんな気がするけど、でも、よくよく考えると、
名著、著名な作家の文体だから、よく見える、ってことはないのかね。
いろんな人の文体を混ぜたらわけわからなくなるだろうし。
三宅香帆さんといえばベストセラー「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の
著者だが、悪くいってしまえばこの本はほとんど他人のふんどしで相撲をとってる。
もちろん解説、分析のスキルはたいへんなもんだが。
なんだか読んでいてそんな気になってしまった。
やっかみかね
Chapter 1
惹きつける文体
・星野源の未熟力ーー問いを共有する
・森鷗外の寄添力ーー最初にしつこく「これは記憶だ」と伝える。
・しいたけ.の誘引力ーー最初に意味不明な言葉を放り込む。 …など
Chapter 2
先を読みたくなる文体
・村上春樹の音感力ーー読みたくなるリズムを使う。
・司馬遼太郎の撮影力ーーカメラだけで書く。
・谷崎潤一郎の気分力ーー「どう感じているか」をくっつける。 …など
Chapter 3
説得力を生む文体
・秋元康の裏切力ーーオチでひっくりかえす。
・さくらももこの配慮力ーーオチを先に書いてしまう。
・こんまりの豪語力ーーアンチに対するフォローを入れておく。 …など
Chapter 4
記憶に残る文体
・俵万智の合図力ーーカタカナで注目させる。
・J・K・ローリングの超訳力ーー「引用言葉」を拡大解釈する。
・清少納言の音合わせ力ーー似た音でそろえる。 …など


