カンブリア宮殿。村上龍と小池栄子が、経営者にインタビューする番組。
テレビ東京で20年続いている。私も、20年とは言わないが十数年見続けてきた。
それが、2026年4月から変わるという。
最近めっきり老け込んだ村上龍に代わって、金原ひとみがパーソナリティになる、
というのだ。相変わらず絶好調な小池栄子さんも代わる。残念。
金原ひとみ、、、蛇とピアスは読んだはず。あまり理解できなかったと思う。
番組、一度は見るけどそのあとは離脱かなあ、と思っていた。
が、この小説を読んで認識が変わった。
凄い作家だ。
YABUNONAKA 芥川龍之介の「藪の中」が下敷き。
殺人事件に対し、証言がことごとく食い違う。
「真相は藪の中」の語源。映画「羅生門」のもとにもなっている。
羅生門では殺人事件にレイプも重なっていたが、
この小説は性暴力がこれでもかこれでもかと出てくる。
そして、加害者、被害者それぞれがそれぞれの立場で語ることが小説になっている。
目次がこれ。入れ代わり立ち代わりのべ14人が語る。
1 木戸悠介
2 長岡友梨奈
3 五松武夫
4 橋山美津
5 横山一哉
6 安住伽耶
7 越山恵斗
8 安住伽耶
9 横山一哉
10 橋山美津
11 五松武夫
12 長岡友梨奈
13 木戸悠介
14 リコ
作家志望の大学生に手を付ける×2の文芸インポの初老の編集者
夫にレイプされ離婚を求め若い男と同棲している正義感の塊の小説家
性的に病んでいる編集者
編集者におもちゃにされ告発した作家志望の女子大生
小説家と学生時代から同棲している男
小説家に家を出られ父親と生活している引きこもりの女子大生
作家志望の女子大生に告発された編集者の息子
編集者の息子の彼女
若い女性は性的に搾取され、性暴力の餌食になるのが当たり前のような、、
1章を読んだときは編集者の悲哀が伝わって、なんともいい感じ、と思っていたが、
2章からどんどん凄惨な世界に入っていく。
語り手は変わるが話はつながっていく。
編集者におもちゃにされた別の女子大生が自殺して、
登場人物たちが揺れる。話が飛躍していく。
そして想像しない結末が、、、
500ページ以上の大著だが、全く飽きさせない。
よくぞこれだけの人間を描き分けるものだ。
こりゃシン・カンブリア宮殿、期待できるかも。


