TBSラジオ荻上チキのセッションに突然「哲学者」として登場し
軽妙な、親しみのある語りで哲学対話を繰り広げる永井玲衣。
この本で、その正体が少しわかった気がする。

小さな、虚弱体質の、ちょっと難しい女の子だったようだ。

1に描かれている文章は、まるで詩のような、短歌のような、
とてもいい感じの短い文章。
哲学者っぽくない。エッセイストのよう。

2からちょっと真面目な?文章になる。
でもやはり等身大。永井玲衣の頭の中を素直に、率直に吐き出している。

彼女に限らず、誰の頭の中にもある思考、もやもや、悩み、迷い、
そうしたものをわかりやすく表現している。

哲学、って、難しいものじゃないんだな、となんとなく思える。
といいながらいまだに「哲学」がなんだかわからないけど。

「問い」を立てることが哲学なのか、、

人生すべて哲学のような。
でも考えるのをやめちゃってる思考停止の人もいるような。

面白い本。

 

1 
やっぱりハリーポッタリ
わたしが飲むとこ見ててよ
タイツを履き忘れてすみませんでした
ばかものよとかうざいんだけど
シーサーには怖い顔をしていてほしい
箸、ごめんなさいね
夜に手紙を書くな
思ったより小さい
あたらしい犬を提案する


念入りな散歩
1月1日の日記
思い出せないことが絶えず思い出される街、渋谷
見られずに見る
試みる


さみしくてごめん
それ、宇宙では通用しないよ
iPadを叩き割れ
後ろの風景を置き去りにすれば見える
そうなのか これが そうなのか
身に覚えのない場合はご対応ください
なんだかさみしい気がするときに読む本
考えるための場


この本はもう読めない
枕辺の足
きみの足を洗ってあげる
穴だらけの幸福
ただ存在するたけ運動
徹夜のための徹夜
ないがある
今は、知っている
ただ、考えたい

あとがき