性格が悪い→ダークな性格
マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシズム、サディズムの4つ。
これらの特性の説明は興味深かった。
サイコパシー、ナルシズム、サディズムはイメージできるが、
マキャベリアニズムは聞いたことがなかった。
特徴は4つという。①対人関係感情欠如②道徳に無関心③精神病理なし
④イデオロギーへのコミットメントの低さ
これじゃ何がダークかわからない、、、
民族的偏見、右派、過激派に多いらしい
どんな手段を使っても国家の利益を最大限に考える人 らしい、、
一瞬、自民党が浮かんだ。政権を取るためには一時は社会党とでさえ手を組み、
今はバックに創価学会がいる公明党と連立、それでも足らず韓国の統一教会と組み、
さらに裏金で選挙資金をつくる、、なんでもあり。
ただ、、、国家の利益、ではないわな。
反知性主義の安倍さんは国家のためと信じていたんだろうけど、
やってたことは桜を見る会のように、お友達と選挙民を厚遇するだけ。
まあ、マキャベリアニズムに近いんだろな。

サイコパシーは自己中心的、社会とかかわりを持たず、攻撃的、衝動性、
罪悪感欠如、愛情を伴った人間関係が作れない、不誠実、偽善、でも知性的、、、
これは何となくイメージできる。サイコパス。
私が人生の節目でさんざ世話になった恩人はこのきらいがある。

ナルシズムはいうまでもない パーソナリティ症というようで

サディズムも同様。その傾向を試す実験。いやいや。

これらの性格とリーダーシップ、仕事の関係。
ここで登場するのがスティーブ・ジョブズとイーロン・マスクだ。
彼らはダークな性格の持ち主。ただ、これを社会のために生かしてきた。
・・・イーロン・マスクはここに来て外れてきたが、、、
目的のために部下を巻き込んで邁進するリーダー。
彼らの下で働くものは、意気に感じ、高揚してゾーンに入り猛烈に働き、
やがてバーンアウトするのだろう。一つ前に読んだ本と結びつけて考えた。

この後この本は遺伝へと話が移る。
こうした性格をもたらすのは遺伝か環境か、、、
必ずしも遺伝ではない、というように読めたが、相当紙面を割いたのが勿体ない
ここは興味を惹かない

そして最後、ダークな性格は、時代環境によって必要なものになり得ると。
これは発達障害の本につながる。発達障害は農業に従事していれば何も問題ないと。
ダークな性格は、社会を変えるときにはエネルギーになり得ると。

そうなると、「ダーク」なんてのは時代的相対的なものということになる。
私もそう思う。たまたま今の社会では付き合いにくい奴、というだけのこと。
だったら「ダーク」なんて言わないほうがいい、この新書の自己否定になる。
著者はそれをわかってここまで書いてきたんだな、と最後に気づく。

不思議な新書だ。

 

序 章
名前をつけられることで注目される/面接でその人の将来を想像する/面接での直観は信用できるのか/ダークな性格は外在化問題に結びつきやすい/そもそも「性格」とは何なのか/良い性格と悪い性格は合わせ鏡/心理学の中の良し悪しの研究/ダークな性格の測定/ダーク・トライアド研究の広がり

第1章 ダークな性格とはどういうものか
1 四つの典型的なダークな性格
ダークな性格を表現する言葉
2 マキャベリズムとサイコパシー
マキャベリアニズムの発見/サイコパシーという心理特性/典型的なサイコパスとは/サイコパシーの測定ツール
3 ナルシシズムとサディズム
ナルシシズムという言葉の由来/病理としてのナルシシズム/過敏なナルシシズムの側面/ナルシシズムの測定方法/サディズムという言葉の由来/測定されたサディズムの特徴
4 五つ目の性格スパイトと、ダークさの中心
五つ目のダークな性格、スパイトとは何か/ダークな性格の中心

第2章 ダークな性格とリーダーシップ・仕事・社会的成功
1 ダークな性格とリーダーシップ
ダークな性格の代表的な悪徳経営者/カリスマ的リーダーに多いダークな性格/カリスマ的リーダーの代表、ジョブズとマスク
2 職場の中のダークな性格
企業の中でよく見られるサイコパシーな人々/組織での心理的安全性の重要さ/職場の逸脱行動とはどういうものか/ダークな性格と非生産的職務行動/サイコパシー要素がもつ意味
3 ダークな性格が得意なこと
学部専攻に見られるダークな性格の特徴/ギャンブルとダークな性格/他者操作が役立つ仕事
4 ダークな性格は、社会的成功につながるのか
ダークな性格のどんなところが成功につながるのか/ダーク・トライアドと職場の雰囲気

第3章 身近な人間関係の中のダークな性格
1 恋愛関係とダークな性格
恋愛スタイルの六タイプ/見知らぬ人に「今晩、一緒に過ごしませんか?」と言われたら/ナンパとダークな性格の関連
2 ダークな性格の生活スタイル
夜型で街を好む性格/情緒的な結びつきのない性的関係を好む/マッチングアプリとの親和性/マッチングアプリで荒らし行為をする人々/略奪愛とダークな性格の高さ/カップルの満足度とダークな性格

第4章 ダークな人物の内面はどうなっているのか
1 ダークな性格の心理特性
性格の構造/ビッグ・ファイブ・パーソナリティ
2 HEXACOモデルの登場
六番目のH因子とは何か? /心理学の歴史の中の「気質」
3 ダークな性格と自尊感情
「自己肯定感」でなく、自尊感情/ダークな性格と自尊感情の不安定さ/潜在的自尊感情
4 ダークな性格の持ち主は、自己概念が明確でないのか
自己概念の明確さ/オンラインでの自分の出し方/自分の姿をモニタリングする
5 共感性とダークな性格
「認知的共感性」と「情緒的共感性」/ダークな性格と抑うつ・不安/過敏なダーク・トライアド/孤立すると何が起きるのか

第5章 ダークな性格は遺伝するのか
1 性格は、遺伝か環境か
優生学の広がり/心理学における、環境への注目/再び遺伝への注目
2 性格特性は連続的なものである
性格特性の遺伝とは/親から子にどれくらい伝わるのか/集団と個別ケース
3 性格に与える環境の影響
環境と言ったとき、何をイメージするか/双子の研究でわかること/ダークな性格の遺伝率/育てられ方で差が出るのか/予測不可能性はダークな性格を助長する/ダークな性格と生活史戦略
4 自分の中にダークな性格を見つけたら
自分の中にダークさを見つけた脳科学者/性格の安定性とは何か/ダークな性格の安定性

第6章 ダークさとは何か
1「望ましい性格、望ましくない性格」とは何なのか
望ましい心理特性/注目を集めるグリット(やりぬく力)/自尊感情万能論への批判/自尊感情だけ伸ばすのは難しい
2 長所と短所は切り離せない
ギフテッド教育の難しさ/心理特性のネットワーク/行動の動機/七つの大罪
3 社会の中でのダークな性格
ステータス・ゲームからは逃れられない/社会の中での攻撃/長期的な社会の変化/平和はいつまで続くのか/ダークな性格が残る理由/最後に

あとがき