ベーシックサービス、井手さんの本を2冊続けて入手して読んだが、、
なんだ、前回読んだ本の改訂版だった。大幅加筆はされていた。
私が問題とした、無償化する範囲について、大学授業料についての言及はあったが、
本質的な問題については語られていなかった。というか語りようがないのだろう。
前回の感想では供給の質に疑問を感じた。保育園のような一律のサービスでよいもの
以外は安かろう(無料)悪かろうになるのでは?と。
それ以上のものがあることにそのあと気づいていた。というか気づくのが遅い。
医療費。
今でさえ老人は病院をサロン代わりにし、病院は薬代で儲ければいいと、
老人を薬漬けにする。
これが無償になれば、さらにこれが進み、医療費が天文学的になる危険性がある、
いや、高い。今の仕組みのままであれば。
いまでさえ日本の国庫は社会保障負担、医療費で絶望的な状況なのだ。
これを何とかする仕組みを作る必要がある。
健康を維持するための費用を無償にして、病気になったあとは各自負担にしたら、、
貧乏人は病気に慣れない、死ねというのか、といわれそうだな。
しかしこの崇高なベーシックサービスの理念を実現するためには、
何か仕組みをつくらなければいけなくなる。

ここに言及する本を書いてほしかった。

 

序章 運で未来が決まる理不尽に怒りを!
第1章 政治にひねりつぶされて生まれたベーシックサービス
第2章 私の幸せとあなたの幸せは矛盾しない
第3章 できる大改革とできない大改革~ベーシックインカムとMMTを批判する
第4章 ソーシャルワーク~真のライフセキュリティをめざして
第5章(終章) 価値ある国を、自分たちの手で