愛読する著者二人の対談。
アメリカに対する日本の立ち位置を改めて痛感させられる。
台湾有事でアメリカがどういう振る舞いをするか。
無条件にアメリカを信じる、思考停止の対米追従の防衛費2倍岸田政権と「右翼」。

2度の政権以外はずっと自民党政権。
しかしここまでアホになったのはこの10年。
大福三角中のころはまだ「おとしどころ」を探っていた。
単純な多数決ではなく、少数派の意見も入れ、「どちらも少し不満」な中で
決着を見ていた。
それが第二次安倍政権から、多数をとれば何でもやっていい、
なりふり構わぬ自民に変わってしまった。もともと清和会にはその傾向があった
ようだが、政権奪還から決定的にそうなった。品格を失った。
清和会政権は終わったのに、宏池会岸田は同じことを、あるいはそれ以上を行う。

ここからは私の勝手な考えだが、
世間知らずのおぼっちゃまは、自分の周りにいる人たちにいい顔がしたいだけ、
なんだろう。自分の考えはなく、まして庶民を思う気持ちもなく。
それは偏差値エリート官僚も同じ。周りのことなど知ったこっちゃない。
だから中国や韓国とも正面からぶつかる。「おとしどころ」を知らない。
アメリカはもともとそんな国で、その極端なのがトランプだが、
今の日本はその馬鹿なアメリカを真似してしまっている。

単純多数決なら政治はいらないのだ。
逆に、そんな政権なら、選挙で落とすしかないのだ。
新政権が失敗したらまた変えればいい。
誰がやっても同じ。
今の日本は堕ちていくだけ。加速主義。宮台さんも言っていたこと
痛い思いをしなければ気づかない。
なんたって昭和20年の敗戦の際ですら、軍隊組織は残り、今の官僚の土台に
なってしまっているのだから。
まったく、、、

私にとって、思想的に二人の影響は多そうだ。
過去のブログを振り返って、ブクログにアップするとしよう。
 

 


第1章 「戦争できる国」になるということ
「新しい戦前」どころか「新しい戦中」/反応なき安保政策大転換/台湾有事を先送りする米中/敵基地攻撃能力の実像/米軍基地撤収が有事のシグナル/「植民地・日本」の政治課題/「面従腹背」を忘れた政治家たち/戦後一貫して警戒される国

第2章 凋落する覇権国家の行方
海底ガス・パイプライン爆破事件/ロシアへの経済制裁は有効か/ウクライナ戦争の展望/ポスト・プーチンの恐怖/ウクライナ戦争はアメリカの「陰謀」か/「不義の戦争」による不信の必然/戦争に備えるふりをする日本/中国外交の成功と欧米内政の失敗/没落する国家と共倒れしないために

第3章 加速主義化する日本政治
安倍晋三の妄想とカリスマ性/「評価の数値化」の悪影響/自民党は心が広いのか、狭いのか/食えない「オヤジ政治家」たち/〝底の浅い〞政治の進行/「維新躍進」の背景にある「加速主義」/「モラル・ハザード」の蔓延/国会の威信を劣化させた〝罪深さ〞/ねじれた日本人の反米感情/「改憲詐欺」に引っかかる愚かさ/「人口減」を止められるのか/日韓の喧嘩は全くむなしい

第4章 「自分らしさ」と「多様性」の物語
アメリカは内部崩壊している/左派アカデミーの不可解な分類癖/銃乱射事件の深刻な背景/「多様性」「個性」というステレオタイプ/対立する「自分探し」と「修行」

第5章 日本社会の何が〝幼稚〞か
本当の「学力」とは何か/大学にはびこる「孤立のテクノロジー」/「合宿」のすすめ/器の大きい〝ロールモデル〞なき時代/キャラ設定は呪縛になる/「メタメッセージ」が失われている/論破の先に知的成熟はない/「他者の視線」を過剰に気にする子どもたち/社会は〝じわり〞と変わるもの

第6章 「暴力」の根底にあるもの
安倍元首相銃撃と岸田首相襲撃事件/政治的テロリズムと呼べない理由/社会には常に「怪物」がいる/「有名になりたい」という欲望/「承認渇望症」という社会的な病/〝シカトされない〞ための努力?/「体育座り」の罪/自己防衛の果てに壊れる若者たち/ニヒリスティックな教師の必要性/「連帯して、戦うんです」/アジール(避難所)を作ろう!

第7章 この国はどこへ向かうのか
未来を先取りしている?/選挙で勝つのは〝詐欺師〞ばかり/日本から「勇気」が消えてしまった/意気地なしの民放はつぶれる/新聞も末期症状/煽ることしかできないマスメディア/メディアや知識人の大事な仕事とは?/人間的ネットワークが足りない記者たち/共産党のジレンマは日本のジレンマ/分派は革命党の永久のパラドックス/野党共闘より政界再編/地方政治から変えていく/「革新自治体」でプレッシャーを