ランニングシューズは私にとっては消耗品。おおよそ800KM走れば買い替える。
アディダス、ニューバランス、ナイキを購入。オールバーズもある。
この本ではそのあたりのメーカー名がごろごろ出てくるが、語られる世界は
私が知っているそれとは全然違う、経済、マネーの世界。
著者がたとえていたが、千利休の茶器の世界と同じなのだ。
利休が、「これは価値がある」といえば、信長や秀吉がその権力をつかってまでも
入手したくなる。それとそっくりのものが二束三文であっても。
スニーカーにもそういう世界があるという。
ジーンズについては昔からそういう話は聞いていた。
シューズでも、エアジョーダンが手に入らない、なんて話は知っていたが、
投機の対象となるとは、、。

しかもそのブームが来ては去り来ては去りを繰り返すという。
しかもしかも、シューズには加水分解という敵がいて、ジーンズと違って、
長持ちしない。
最近はメーカーもやたら量産するから、希少価値はなくなる。
売れないとごみが増え、地球にやさしくない、、。

そのあたりの世界について、実際に販売していた著者が詳しく語っている。
いろんな世界があるものだ。

 

CHAPTER 1.0 日本人が見出したスニーカーの価値
若者発の新興ブランドが90年代の裏原に集った理由
皆と同じまま、他人に差をつけるための「レア物」
エアマックス95が塗り替えた世界
ナイキの勝利はアメリカ自由主義と経済の勝利

CHAPTER 2.0 スニーカーブームはなぜ終わったのか
ダンク人気に予見するスニーカーブームの終焉
あくなき新素材の追求とサステナビリティへの配慮
プレイヤーの増加によるスニーカー市場の変化
“SNS映え”重視の若者がスニーカーブームに果たした役割

CHAPTER 3.0 転売ヤーの生態学
手軽にはじめられる投資対象としてのスニーカー
スニーカー投資をテーマにしたオンラインサロンや情報商材の登場
ハイプスニーカーとヴィンテージウェアの共通点と差異
個人でやるスニーカー投資は儲かるのか

CHAPTER 4.0 スニーカーから読み解く商売の真理
株価対策としてのウィメンズライン
2023年以前と以後のインバウンド需要の違い
NFTとスニーカーの関係性
明るい未来のためにスニーカーメーカーが取るべき戦略

TALK SESSION ジェフ・ステイプル、佐渡島庸平、小島奉文、CRD