2023年、つい一年前に逝去した鈴木邦夫氏が残したコラム集。
残念ながら生前の活躍はあまり把握しておらず、
せいぜい右翼から左翼に転向したとか、彼こそ本当の右翼だ、
程度しか聞いたことがなかった。
彼の文章を読んでまず感じたのは、何とも愛すべき人物であった、
ということ。「右翼」のイメージからか、こわもてを想像していた。
そして、こちらは本質だが、いまの「右翼」が、いかにえせ右翼か、
真に日本を愛する、ということはどういうことか、彼の文章からその本質を
読み取ることができた。
そもそも右左の定義もあいまい。
自称右翼、自称愛国者もそのあたりは分かっていないのだろう。
馬鹿の一つ覚えのように、日本は悪いことはしてない素晴らしい国、
周辺国は酷い国、と決めつける。
所詮人間のすること、集団のすること、ろくでもないことをするのだ。
私は昭和20年の欧米が日本の一般市民に対して行った仕打ちは決して許せないし、
同様に日本軍隊がアジアで行った蛮行も許してはいけないと思う。
先日謝罪論を読んだときに、安倍首相が米国議会で行った演説、
謝罪はここまでにしよう、に改めて違和感がある、とコラムに記したが、
鈴木さんも同様のことを書いていた。自分から堂々というなと。
要するに反知性なのだ。猛々しいことをおっしゃる方々は。
そのくせ日米安保大賛成、軍事協力します!なのだ。
なんでアメリカの属国でいることに疑問を覚えないのか。
軍事力を持つのはあり得ると思うが、だったら自国だけで戦える力を持て、だ。
アメリカべったりはありえない。NATOに入る、ってなら別だろうけど。
こういう、自分で考える人がどんどん減っていくような気がしてならない。
そういえば、最近の左翼転向、といえば、古谷経衡だな。
第1章 愛国心
第2章 憲法
第3章 表現の自由
第4章 差別と格差
第5章 宗教と政治
第6章 憂国
第7章 右翼と左翼


