俳優島田陽子さんが無縁遺骨になったことがニュースになっていた
このルポは、それが特殊なことではなく、我々にも身近なテーマであることを
切々と語っている。

先日、桜満開の中、八柱霊園を花見ランした。
広大な敷地。千葉県松戸市にありながら、所有は東京都。
都民と、松戸市民がここに入ることができることは知っていた。
東漸だが、どこもかしこも墓だらけ。
そんな中、無縁仏のお骨もここに来る、というのはこの本を読んで初めて知った。
実際私自身、墓についてはいろいろ考える。
すでに両親は他界しているが、妹が見る形になっている。
が、妹は独身。今年で定年。このあとどうすることやら。
その意味で私は自分で墓を建てることもできるわけだが、
その気はない。
町を墓だらけにしても仕方ない。
樹木層でも散骨でもいい。八柱にその制度がなければ合同葬でも、、、

そのあたりをどう考えればいいかが、この本には書いてある。
少子化で、これからは少ない若者が遺骨を背負うことになる。
そうさせては申し訳ない。
将軍家だって墓じまいするのだ。
自治体で対応、といっても、原資は若者の税金だ。
貧しくなっている日本。
パイの取り合いで国会議員や役人がやくざのように自分の利益だけ考えるのでなく、
市民目線で国富を市民に配布してほしいものだ。
こうした終活、遺骨にも目を向けて。

 


第1章 葬る人が見つからない社会/ 
第2章 最期の不条理/ 
第3章 異状死の不平等/ 
第4章 増える無縁遺骨/ 
第5章 ひとりでも無縁にならない/ 
第6章 政権の政治課題となった身寄りなし問題/ 
第7章 増える無縁墓/ 
第8章 将軍家・大名家の墓じまい/ 
第9章 変わりゆく死生観